Monthly Archives: 9月 2004

9.11に寄せて

あれから3年。テレビに映し出される光景が、まるで映画さながらのシーンで、現実と偶像の狭間で「これはいったい何なんだ…!?」とかぶりついていたことを思い出します。
歴史は繰り返すと言います。
あの日以降、確実に「テロ」が増えました。そして、アメリカがイラク攻撃を始めた大義名分である「大量破壊兵器」は未だ発見されていません。
その後いろんな情報が錯綜し、テロ首謀犯と言われるビンラディンも見つからないまま。
実はブッシュの自作自演とまで言われる始末。
でも、真実はいったいどこに行ってしまったのでしょう。
約3,000人の命を一瞬にして奪った悲劇。でも、約4割の方々の犠牲者に関して、身元も遺骨も確認されないという現実。「グラウンド・ゼロ」では、再開発の計画が進んでいるそうです。たかが3,000人。されど、3,000人。この命の重みを、ブッシュ大統領はどう考えているのでしょうか。命の引き換えに命を奪うというのであれば、彼こそがやはり「独裁者」であると言っても過言ではないのでは。
繰り返される無意味な殺戮行為に、ドロップキックを。
さて私こと、まったく話が変わりますが、明朝4時から船釣りしてきます。釣果は明日明らかに。ま、期待はしていませんが…。

怪我の功名

ここに来て、トラブル発生か。
昨夕、私の携帯電話に旅行会社から着信がありました。
大変恐縮そうに話す担当者。その話を聞いて、我が耳を疑いました。
「宿泊する予定のホテルから連絡があり、1泊目の分の予約を取りすぎて飽和状態となり、部屋が確保できないかも知れない。」
どうですか!これ、ビックリしませんか。通常ならあり得ないし、考えられないことではありませんか。
聞くと、ホテル側のミスだとはいいますが、それにしても「予約を取りすぎて」とは、何事でしょう。
私たちに野宿しろというのか!!!
ところが、旅行会社は代案を提供してくれました。ホテル側から提示があったようです。
1.ランクが若干落ちるが、代替のホテルを用意する。
2.3泊分の朝食を無料で提供する。
3.1泊目は、本来宿泊する予定だったホテルから代替のホテルまで送迎する。
4.「はての浜」までのツアー料金を無料にする。
以上の条件で、何とか代替ホテルへの宿泊を了承してくれないか、というものでした。
携帯電話の向こうから、本当に申し訳なさそうに話す声を聞きながら、頭の中ではカタカタと電卓を叩く音(笑)。
はじき出された金額は、概算で約1万5千円(2人分)。損得勘定が先に働き、渋々(内心は「しめしめ」)了承しました。
まぁ、初日は16時30分に久米島到着ですし、この日は恐らく、青森→羽田→久米島という大移動の疲れを癒すことで終わると思われます。そういう意味では、寝られればどこでもいいか、というのが本音。
これでトラブル回避。というか、いい代案を持ってきましたな。

あと7日

いよいよ、リベンジ旅行まであと1週間となりました。武者震いではありませんが、そわそわしています。僕の中ではカウントダウン開始。
しつこいようですが、沖縄へはこれまで2度渡航しています。最初は梅雨の影響で海と戯れることなく沖縄を離れ、2度目は本土到着とほぼ同時に台風の直撃を受け、以降3日間に渡りホテルに軟禁状態、那覇空港は5万人を超す人が足止めを食い野宿状態という修羅場を経験、3度目となる昨年は、久米島にターゲットを変更するも、台風の影響で羽田から飛び立つことを断念するという、悲惨な結果に追い込まれていきました。こうやってみると、どんどん渡航状況は悪化しているわけですが、4度目となる今回も、どうなるのかはまったくわかりません。でも、もう既に青森で4度も台風を経験したので、今年はこれくらいで終わりにしたいというのが本音。まぁ、確かにこういう季節に南国へ渡航しようというのが【無謀】なのかも知れません。でもね、羽田発3泊4日で一人40,000円切るといったらそこの貴方、行ってみたいと思いませんか。
ちなみに、今年これまでに上陸した台風を見ると…
6月台風 4号:6/ 7発生→6/10通過(沖縄)→6/11消滅
6月台風 6号:6/14発生→6/21上陸(四国)→6/21消滅
7月台風10号:7/25発生→7/31上陸(四国)→8/2消滅
8月台風11号:8/04発生→8/04上陸(四国)→8/4消滅
8月台風15号:8/16発生→8/17通過(沖縄)→8/20消滅
8月台風16号:8/20発生→8/29通過(沖縄)→8/31消滅
9月台風18号:8/28発生→9/5通過(沖縄)→9/8消滅
6月に発生した台風が上陸するというのは珍しいこと。台風は普通、季節とともに徐々に西寄りのコースを取る、というのが定説になっているわけですが、ここ最近の台風は、発生箇所やコースが、全くバラバラです。ただ、6号から8月前半の台風を見ると、定説はまんざらウソでもなく、最近の台風より東側のルートを辿って四国に上陸しています。もっとも、11号のように突如発生し、上陸したかと思えば、暴風域を持たないまま一日で消える、という特異な台風もあるわけで。
今年は、海水温が異常に高温だったということで、台風の発生頻度が高くなっています。特に8月は、一週間に一つは発生する異常なペース。しかも、勢力の強い高気圧の影響で、コース取りがほぼ固定されています。その他の要因としては、偏西風が大きく北側に蛇行しているということも挙げられるでしょう。で、ここ最近の傾向を見ると、大体発生から1週間前後で沖縄に近づく、というパターンが続いています。
もっとも、台風15号のように突如発生したかと思えばすぐに接近するものがあるなど、一概に分析が難しいところ。ただ、沖縄周辺ではあまりスピードが上がらないというのは、この時期の台風の特徴かも知れません。
あと、今年に限っての顕著な傾向としては、天気図に「熱低」すなわち熱帯低気圧の表示をよく見かけるようになったこと。これは、台風が崩れたか、台風になりかけのいずれかではありますが、温帯地域にあるはずの日本にこれだけ熱低が近づくということは、地球温暖化の影響で日本が亜熱帯地域になってしまったのかも知れません。
とにかくこの時期は、来週のこともあって台風情報から目が離せず、毎日気象庁の台風情報や、衛星画像(日本近海では足りないので、全世界の衛星画像)をチェックしています。
今のところ、台風に発達しそうな怪しそうな雲が赤道付近にいくつか点在しています。サイパンやグアムでも雨は降っているようですが、これはスコールと考えてもよさそうです。
また、勢力の強い高気圧が、日本の東の海上にほぼ停滞しているのが気になります(この高気圧がいたために、ほぼ同じコース取りの台風に見舞われたといってもいいでしょう)。あとは、今回の18号そして19号によって、潮の流れが若干乱れている(台風が成長しづらい)ので、それが収まった頃(週末あたり)が要注意時期でしょうか。ただ、西から前線を伴った低気圧も接近しているようなので、この動きも気になります。当面、ここ2〜3日の様子を静観したいと思います。
…って、去年もこんな分析をしていたらヒョコッと出てきたんですよね。台風が。

落下したリンゴ

台風18号が、未明から早朝にかけて青森県に最接近しました。
接近・上陸はこれで4度目だったかな?このペース、異常です。今回の台風の特徴は、雨をもたらすものではなく、暴風が吹き荒れるという点。
予想はしていまいたが、電車は軒並み運休そして大幅な遅れ。私が毎日通勤する電車も、約20分遅れました。一部区間では徐行運転となったため、自転車並みのスピードで駆け抜ける快速に辟易。もっともこれはまだマシで、反対側のホームに停車していたのは6時30分に弘前を出発するはずの特急で、約50分遅れで出発していきましたが…。
ゆっくりと徐行する電車の窓から外を眺めると、黄金色に輝く稲穂が頭を垂れて、吹き返しの風に揺られています。その姿は、まるでうねりを伴った海面のようで綺麗…。いやいや、そんな芸術めいたことを言っている場合じゃないのです。雨がそれほど降らなかったのが、不幸中の幸いだったみたいです。稲穂に雨が付着し暴風に晒されると、重さに耐えられずに根元からなぎ倒され、収穫すらできないような、そんな状況になってしまうんだとか。電車の中でおばちゃんが熱弁を振るっていました。確かに見ると、若干倒れていた稲はありましたが、甚大な被害には至らないようです。
一方、悲惨な状況なのは「リンゴ」。
早稲品種は収穫が始まっていたので難を逃れましたが、主力品種である「ふじ」はこれから色づき始めるという段階。果樹園によっては、リンゴの木そのものがなぎ倒された場所もありますし、ほとんどの実が落下してしまった木もあるようです。実際それは、電車の中から見ても確認できました。落下したリンゴは商品にはなりませんし、まだ青リンゴのため、加工品にもならない可能性があります。
手塩にかけて育てたリンゴが、一晩で商品価値のないゴミになる。これが、台風の怖さです。
そこでお願いというのが、恐らくこの先、落下したリンゴなど被害農産物の販売に動き出すはずなのです。いや、現実に動いています。イトーヨーカドー、イオングループなどの支援を受け、落果リンゴの販売が行われる予定になっています。今のところ青森県内だけを想定しているようですが、もしも他の地域の店頭でも見かけることがありましたら、是非手に取ってみて下さい。購入していただければ、なおありがたい。よろしくお願いします。
でもね、生産者側にしてみれば、そういう問題じゃないみたい…。
これ読んでみて。1991年の台風19号に被災した農家の子供が書いた文集です。グッと胸に来ます。

何から書けばいいでしょう…

というくらいに話題に乏しい日々を送っています。そのくせ、ちょっと忙しい。15日までの辛抱じゃ。
ところで、国民保護法が施行されるそうです。いわば有事関連法のホネ。有事の際に、国民の生命財産を守るというのが建前ですが、具体的イメージが沸かない、170もある指定公共機関の基準が曖昧、とかいろいろツッコミを入れたいところもあります。あと、法を策定した国と、地方の温度差が浮き彫りでもあるらしいです。
しかし、有事を想定しなければならないとは、日本も何だか穏やかじゃないですね。
平和よ、どこに行った。