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映画「ふるさとがえり」上映会 in 津軽 遂に開催!

温め続けていた43歳のオッサン二人の念願成就-

映画「ふるさとがえり」といわれても、どんな映画なのかご存じの方は、青森県にはそれほど多くないはずだ。

事の発端は2012年10月に弘前市で行われた「東北オフサイトミーティング」。
この懇親会において、他県からやってきた行政職員の方々がこぞってこの映画のことを話題にしていた。ほとんどの方がこの映画のことを賞賛し、そして「一度は観た方がいい」と口を揃えていた。

「いつか誰かが上映してくれるんだろう」と思いつつ、なかなかこの映画を目にする機会がなかったのだが、秋田県藤里町で町制施行50周年を記念して、映画「ふるさとがえり」の上映会が開催されることを知り、満を持して…というのは大げさかも知れないが、平川市のSさん、弘前市のEさんとともに訪れたのが昨年11月のこと。
(詳細は「映画『ふるさとがえり』のこと。」をご覧下さい。)

この日、林弘樹監督とも直接お会いし、まだ上映会を開催していないのが岡山県と青森県のみであることを知り、上映会とトークセッション終了後の帰りの車中で、「是非青森県内でも上映会を開催したい!」という思いがどんどん高まっていった。(それは特に、平川市のSさんの中でより強固な思いとして募っていったようだ。)

ただ、我々行政の人間がいきなり上映会を開催するノウハウなどを持ち合わせているハズもなく、いつやるか、どこでやるか、早くやらねば、とにかくやらねば…と、はやる気持ちと焦る気持ちばかりが先行し、とりあえず誰かに観てもらおうと、まずは12月末に弘前市、黒石市、そして平川市の若手~中堅職員10名ほどに集まって頂き、プチ上映会を開催した。

この時も、上映後に色んな感想を頂いたのだが、「できることならば多くの人に観て頂きたいが、どうやったらいいのかがわからない。」というのが、この場での結論じみた感想だった。

その後もSさんとEさん、そして僕の3人で数回打ち合わせを行い、上映会の開催に向けてようやく腹をくくったのが、1月末になってからのこと。

この時点で、上映会に向けた実働部隊はSさんと僕になることが、ほぼ決まっていた(実はEさんは、拙速な上映会の開催にはあまり賛意を示さなかった)。そしてここから、Sさんと僕という昭和46年1月生まれの二人(僕らは生まれも出身校も職場も異なるけど、職場への採用が同期で、新採用研修が一緒だったという「つながり」を持っているのです)で、上映会に向けた動きが加速した。

・県内最初の上映会は弘前市駅前の「ブロッサムホテル弘前」で行うこと。
・県内最初の上映(それは47都道府県最後の上映を意味していた)ということで、林監督にもご来場頂きたかったが、予算の都合上、林監督のトークセッションは次回以降の宿題とすること。
・今回は50名のみのこぢんまりとした上映会として、とりあえずSさんと僕が知っている方(それも、映画の良さを多くの方に伝えて頂けそうな方)に声かけをしながら、最低40名は上映会に来て頂くこと。
・上映会と上映会+懇親会とし、できれば「前売券」という形で販売すること。(今だから明かすと、当日になってドタキャンが続出し、採算割れになることを避ける、という狙いもあった。)
・上映会は1,500円、上映会+懇親会は5,000円とすること。
などなど…

しかも、その直後に上映回数が全国で1000回を迎える日が近づいていることを知った。
これはもう、狙うしかないよね…。

まずはフェイスブックのイベントページを立ち上げ、75名近い方々にお声がけ。あとは、一本釣りで直接ご来場をお願いするか、人づてで参加者を増やしていくしかない。

当初は10人ほどの方々から参加表明を頂いたが、予想通り頭打ちとなったため、お知り合いへのお声がけをお願いしたところ、結果的に40名の方々が参加して下さることとなった。

あとは、当日に向けた「小物」の準備。映画なので「鑑賞券」も準備したいし、領収書も用意しなければならない。500円のお釣りも準備しなければならないだろうし、せっかくなら参加者全員の集合写真を撮りたいので、カメラも用意したい。

そして、あれやこれやと準備を進めながら色々思いを巡らせるうちに、一つ忘れていたことを思い出した。

…そうだ!林監督からこっそりコメントを頂こう!

上映会後の懇親会の席上、僕は乾杯の挨拶をすることが決まっていた。
よし、ここで林監督からのメッセージを紹介して、Sさんをはじめ、みんなをビックリさせてやろう!
林監督にメッセージのお願いをしたところ快諾頂き、しばらくすると、林監督からメッセージが返信されてきた。

…ただし、僕だけではなく、Sさんにも一緒に(笑)。

便せん6枚にビッシリと書かれた監督からのメッセージに目を通し、思わず目頭が熱くなった。
これは乾杯の場で披露するような軽々しいものではないな…。

そう思い、会場の隅に上映中に貼り出すことを決めた。(実際、こんな感じで貼り出した。)

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そしていよいよ当日。
14時30分過ぎでなければ会場が空かないということで急遽、受付と会場のセッティングのお手伝いを募集。14時30分を過ぎると、どこからともなくたくさんの人が集まり始めた。
02info

椅子を並べ替え、スクリーンを設置し、プロジェクタとPC、そしてスピーカーを繋ぐ。

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ディスクをセットし、プレイボタンをクリック。

…あれ?

「コピーガードが云々…」とメッセージが現れ、再生されない。

焦るSさんと僕。
ディスクを換え、もう一度。

…あれ?う、動かない??

ヤバい!上映開始までもう時間がないのに、これはヤバい!

二人の間に一気に漂う焦燥感。

もう一度落ち着いてプレイボタンをクリック。

スクリーンに、パッと画が映し出された。

ホッと一安心。

その間も続々と会場に人がやってくる。開始時刻には、参加エントリーされた全員の方々にご来場頂いた。
皆さん、本当にありがとうございました!

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Sさんの挨拶(この上映会が1003回目となること、47都道府県で最後となること、などなど)のあと、上映会が始まった。
ここまで来れば一安心。あとは、突然機械が止まったりスピーカーが故障したりしないことを祈るばかりだった。

一番後ろから皆さんの表情を窺う。やがてすすり泣く声、ハンカチで目頭を押さえる姿が目に入ってくる。映画の内容ももちろん泣けたけれど、今回は参加した皆さんが感動する姿にもらい泣き。

上映が終わるとともに、会場内に拍手が鳴り響いた。
よかった、これが聞きたかった…。

急造してこしらえた撮影現場の確保にも皆さん快くお手伝いして頂き、全員で写真撮影!

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その後お配りしたアンケートにも、皆さん真剣な表情で回答して下さった。

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そして、受付にてアンケートを回収し、上映会が無事終了となった。

ホントはSさんとハグの一つでもしたいと思ったが、これはあくまで「通過点」。
ここから青森県内でどういった「つながり」が生まれるのか、今後の展開をずっと見守っていきたいと思う。

改めて、上映会にお越し頂いた皆さんに心から感謝申し上げます。

最後に。懇親会の模様をご覧頂きます。皆さん「もう一度観たい」というコメント、何だかホントに嬉しかったです!

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弘前城と桜のコラボはしばらく見納めです!!

冒頭で追記!というのもおかしな話ですが。

弘前の桜が来年から見られなくなるのではなく、弘前城が曳家されることにより、弘前公園の桜とお城とのコラボレーションが当面見られなくなる、というものです。どうぞ誤解されませぬように!!


どうやら今年最後の春の嵐。
青森県の太平洋側、県南地方と呼ばれる地域では一晩で30センチ以上の重い雪が降ったとか。私の住む弘前市でも、雪は降りましたがさほどではなかったような気がします。確か、県南地方にこの時期に降る雪を「彼岸ジャラク」と呼んでいたはずですが、これがやってくると、いよいよ春が近づいてきます。

日本の春の三大祭り。
広島の「ひろしまフラワーフェスティバル」、福岡の「博多どんたく」、そして、絶対王者だった「東映まんがまつり」に取って代わってその座を奪った「ヤマザキ春のパンまつり」…。

…じゃなくて、地元青森・弘前の「弘前さくらまつり」。

さくらまつりの会場(弘前公園)が我が家から1キロほどしか離れていないということもあってか、数年前まではほとんど足を運ぶことがなかったのですが、ここ数年は朝の散歩がてら、そして昨年は仕事帰りの夜桜と、ちょこちょことお花見を堪能するようになりました。

今年も4月2723日から5月3日まで(日付間違えていました。ご指摘感謝。)開催されますが、この「弘前さくらまつり」に関して、来年からお花見事情がガラリと変わるかも知れません。

ポスターやテレビなどでご覧になった方も多いと思いますが、弘前公園にある弘前城と桜のコラボレーション、実はこれが来年以降見られなくなるのです!!

といいますのも、弘前城本丸の石垣修理事業が、来年度から本格化するのです。
弘前城本丸の石垣修理|弘前公園総合情報サイト

計画では、来年度(平成26年度)中にお堀の埋め立てが行われ、足場が組まれます。そして再来年(平成27年)のさくらまつり以降、弘前城天守が本丸の内側へ約70メートル移動するのです!

たかが70m、されど70m。
弘前市役所のホームページには、このように記述されています。

石垣解体修理工事の完了までは、約10年の年月がかかると見込まれています。障害物のない状態の天守(内濠の水面に映る天守と桜)は、平成26年のさくらまつりを最後にしばらく見られなくなる予定です。史跡弘前城跡を保護し、後世に伝えるためには、石垣解体修理は避けて通ることのできない事業です。皆さんのご理解とご協力をお願いします。(弘前市役所/弘前城本丸石垣修理事業が本格化します

つまり、今年のさくらまつりが終わると、淡い色のさくらと赤い橋(下乗橋)と弘前城天守のコラボレーションが、当面の間(それも恐らく10年以上)見られなくなるのです!

残念ながらこのことに関するアナウンスは意外と少なく、そして知られていないような気がします。

ですから、何も知らずに来年、弘前さくらまつりを見るためにやって来た観光客の皆さんは、相当ガッカリするのではないのか、と。

まあ、裏を返せば石垣修復の工事なんてもの自体にお目に掛かる機会もないわけですし、あるはずのところにない天守とさくらをご覧頂く、というのもある意味貴重な機会ではあるでしょう。

しかし皆さん、どうですか。近くの店が閉店すると決まった途端に行ってみたくなったり、普段見向きもしなかった寝台特急が廃止になると聞いた途端、急に乗ってみたくなったりすることって、ありませんか。

そういう意味では、弘前城天守とさくらのコラボがしばらく見られなくなると聞くと、見たくなりませんか。どうですか(笑)。

今年のゴールデンウィークは、暦上では土日と祝日があまり連続していないため、まとまったお休みを頂くのは難しいかも知れません。しかし、敢えてその平日を狙って、弘前公園に足を運んでみてはいかがでしょうか。

弘前公園のさくらは「一期一会」。
毎年行われる剪定作業や開花の状況などを鑑みると、二度と同じ光景に出くわすことはきっとないはず。
ましてや、天守が移動することが決まっている今年こそ、この先10年はお目にかかれなくなる光景を目に焼き付ける、最後の機会です。

皆さまのお越しを、弘前市民の一人として心よりお待ち申し上げます。

弘前さくらまつり2014

※一昨年前や昨年のさくらまつりの画像はあるのですが、敢えてその画像を貼り付けなかったのは、実際に皆さんの目でその素晴らしさを堪能して欲しいからです。百聞は一見にしかず!

もう一回追記します!

弘前の桜が来年から見られなくなるのではなく、弘前城が曳家されることにより、弘前公園の桜とお城とのコラボレーションが当面見られなくなる、というものです。どうぞ誤解されませぬように!!

 

明日、ラストラン

僕の横を走り去っていった赤い機関車。8両の青い客車を牽引して、野を越え山を越え日付を越え、上野駅へと向かっていく。 August 12, 2013 at 07:00PM

昨夏は、秋のマラソン大会に向けて、職場から青森駅に向かわず、1駅先あるいは2駅先の駅まで歩く、ということを週1~2回やっていた。距離にして4~8キロ程度。
調子に乗って1時間以上掛けて10キロぐらい歩く、なんてこともあった。

昨年8月、夕暮れ迫る青森市郊外。
新青森駅を過ぎた頃、ピーッという汽笛が周囲に響き渡り、程なく背後から轟音が迫ってきた。
赤い機関車に引かれ、津軽路を駆け抜ける8両編成の上野行き寝台特急「あけぼの」。

いわゆるブルートレインと呼ばれる寝台特急がどんどん廃止されていく中、「あけぼの」もいずれその道を辿ることは、火を見るより明らかだった。

そして昨年12月、2014年3月のダイヤ改正時での廃止が正式発表された。

僕自身、「あけぼの」には幾度となくお世話になった。

小学5年生の時、初めて一人で上京したとき(といっても浦和にいる知り合いのところに遊びに行ったのだけど)、帰る直前になって上野駅の構内で7,000円の入った財布を置き引きされて、傷心のまま「あけぼの」に乗って、弘前に向かったっけ。

従姉の結婚式の時は、家族4人で「あけぼの」に乗って上京したなあ。何があったかは言えないけど、あの時の結婚式は大変だった…。

勤務してからも、何回か利用させてもらったっけ。東京に雪が舞った11月、帰りに乗車予定だった「あけぼの」が大雪の影響で運休になって、急遽東北本線回りの寝台特急に切符を変えてもらった、なんてことも…。

ということて、寝台特急「あけぼの」にまつわるエピソードは結構あるんだけど、「あけぼの」の定期寝台特急としての運行開始が1970年10月1日、僕の誕生日が1971年1月29日ということで、いわば「同学年」に当たるわけで。

まあ、そういう意味では何かちょっと今回の廃止決定が寂しいな…と思う反面、これも時代の流れなのだろう、と諦めるしかないのだろう。(既に廃止されている「日本海」同様、臨時特急として引き続き運行されるとのこと。)

ちなみに、夕方18時過ぎの青森駅3番線ホームは、現在撮り鉄乗り鉄の皆様方が「あけぼの」との別れを惜しむために各地からいらしているみたいで、日に日にその数が増幅しているのがわかる。

いよいよ明日がラストランということで、イベントも行われるらしい。もしその様子に遭遇することができたら、またレポートしたいと思う。

第1ステージ、クリア。

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たか丸くんに寄せられたたくさんのメッセージを読ませて頂きながら、ようやく第1ステージをクリアしたことを確信。

素敵な仲間、美味しい酒、楽しい話。

色んなところから参加して下さった勇者の皆さま、本当にありがとうございました。

色んな形で関わって下さったスタッフの皆さま、本当にお疲れさまでした。

しかしながら冒険は、まだもう少し続きます。

春から始まる「津軽クエスト」第2ステージに、ご期待ください!

【盛況】「津軽クエスト」おかげさまで大盛況でした!【御礼】

2014年1月19日、クエスト攻略!!

前日から降り続いた雪は約15センチ。(午前6時までの24時間降雪量は25センチもあったらしいです。)
いつもどおり早起きをして、いつもどおり雪かきをした1月19日、日曜日の朝。
いつもと違うのは、この日が「津軽クエスト」当日だということ。

昨年10月頃から、「パワフルAOMORI!!創造塾」のメンバーと準備を開始、実行委員会を立ち上げ、幾度となく打合せを行い、その中で全体の枠組み、ルール、アトラクションの内容を決め、大道具、小道具そして装飾などを、あれよあれよの間に仕上げていきました。

この間、(恐らく)ちょっと他の人たちより年を食っているということ、(恐らく)面倒なことがあったら責任が取れそう(責任を押しつけられそう?笑)だということで、実行委員長を仰せつかることになりました。しかし、所詮は「名ばかり委員長」と諦めてもらい、当日は実働部隊として動き回る、つもりだったのですが…。

前日午後4時からヒロロにて最終の準備。しかし私、諸々の事情で18時過ぎに途中退席したわけですが、ホントすいませんでした。…あ、関係者の皆様、○○とのホニャララではないですからね!!

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19日は午前8時30分に会場となる弘前市駅前のヒロロ3階に集合、簡単なミーティングの後でセットの設営が始まりました。この日僕に与えられていた役目は、3つあるアトラクションの統括と、クエスト進行のコーディネーター、時々マスコミ対応。

3つあるアトラクションは、僕を含む数名の塾生が考案したもの。なるべく視覚に訴え、何か楽しいことをしているという雰囲気を醸し出し、更に、ちょっと知識も身につけてもらう、という内容で検討しました。(この際敢えて言わせていただきますと、色んなアイディアを最終的な形にしたのは、私です。)

大がかりな費用を掛けるわけにも行かないし、長時間に及んでもいけない、ということで、「りんごの銘柄当て」「ホワイトボードを利用したゲーム」「魚釣り」の3つのアトラクションを考案しました。
「りんごの銘柄当て」は、複数のりんごの種類を、これまた複数の銘柄の書かれたカード(中には「樹木希林」「はやて」など、りんごの銘柄と関係のないカードもありました)から選んでもらうという、いわば神経衰弱。これについては、本物のりんごを置いた方がより勉強になるだろういうことから、同じ弘前公園RCのメンバーであるOさんにお願いして、弘果からりんごを5種類ご恵与いただくことになりました(しかもOさんは、当日のボランティアも快諾して下さいました)。
実際に本物のりんごが並ぶと圧巻で、これは意外とよい学習機会になるんじゃないか?と自画自賛。(12月のプレクエストでは、本物のりんごがなかったため、イメージが掴みにくかったのです。)

「魚釣り」は、本物の魚を釣り上げるのではなく、魚種が2種類書かれた虫食いのカードを5種類×2セット用意し、それに共通する「ひらがな」を「マグネットの針」で釣り上げ、更にその釣り上げた5枚の「ひらがな」のうち、出題される問題の答えに該当する3つのひらがなを当てはめるという、ちょっと高度な内容に。釣り竿の糸の種類や長さが、微妙に違っていたことに気づいたかな?これも僕のいたずらです。糸が長くてゴメンね!(ちなみにひらがなのカードや問題の書かれたシートは、全て僕の手書きでございます。汚い字ですいませんでした。)

「ホワイトボード」に関しては、どういった内容にするか最後まで悩んだところもありましたが、とりあえず問題を幾つか用意し、一つの答えではなく、複数の答えの中から、同じチームのメンバーと答えが一致するかどうか、試してみようという、結果的に何だかよくわからないものになってしまいました。(津軽にまつわる問題ということで色々考えてみましたが、正直、問題作成にかなり苦慮しました。お蔵入りした問題も、多数。例えば「弘南鉄道2路線で、駅名に学校の名前が入った駅を一つ答えてください」とか。)

「ひらがな釣り(ヒロロ沼)」のアトラクションは弘前大学の女子学生ボランティア2人と担当教授の計3人が、「りんご銘柄当て」は前述のOさんと、これまた僕からのボランティアのお願いを快諾して下さった弘前公園RCのNさんが、「ホワイトボード」は今回ボランティアで参加して下さったUさんとTさんが担当することになりました。

9時前から2つの部屋に3つのアトラクションを設け、それぞれのアトラクションについて概要と進行の流れを説明。
事前に僕が作成した進行表を手渡し、そんなに面倒なものではないことを説明したものの、頭をよぎるのはただただ不安ばかり。盛り上がるんだろうか、楽しいと思うんだろうか…。

この時点で既に、実はかなり疲労困憊の状態になっていました。(前日のハイボールがまだ体内に少し残っていたのかも知れません。…おっと!すいません、すいません!!)

会場の設営にはほとんど手を貸すことができず、アトラクションの準備に付きっきり。あとは、時々持参したカメラで設営の状況を撮影する程度。果たして、こんな体たらくで最後まで大丈夫なのだろうか…。

気がつくと、受付開始の10時が迫っていました。今日だけ特別に設けられた受付の周りには、既に人が集まり始めています。むむむ…これは大変なことになってきたぞ!

そして、いよいよ10時の受付開始と同時に、何と大行列!!武者震いというより、ホントにビビって来ました。(始まってみたら、それが杞憂だったということをすぐに悟ることになったワケですが。)

アトラクションの準備も何とか無事に終わり、あとは参加者がやってくるのを待つのみ。
…あ、そうそう。OさんとNさんには今回、No Apple、No LifeのTシャツを色違いで着用していただき、スタッフとして加わってもらいました。

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(「アトラクションの罰ゲームが足りなくなる可能性がある」ため、この撮影直後に、髪の毛を没収されました。)

そして、10時30分からいよいよクエスト開始。塾生がコーディネーターとなり、4つのパーティーがそれぞれの地点からスタート。あちこちから、「レッツ!クエスト!!」の掛け声が聞こえてきます。

何せ最初ということで、始まった頃はコーディネーターもぎこちない感じがしましたが、そりゃそうです。だって、こんな大きな会場でこんなことをやること自体が我々にとっても初めてなんだから。

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そして、いよいよ3つのアトラクションにも参加者が入室してきました。
以下、それぞれのアトラクションに関する所感。

ヒロロボードで一致団結!(ホワイトボード):コスプレ衣装を身に纏ったUさんの進行が本当に素晴らしく、それをサポートするTさんの合いの手が絶妙。盛り上げ方も、弄り方もうまい!こちらで用意した進行表が必要だったのは本当に最初だけで、あとはUさん独自のアドリブとアレンジを加えて、各パーティーともに大いに盛り上がりました。Tさんの盛り上げ方も素晴らしかった!!

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(この時のお題は「ドラえもんの顔を描いてちょうだい。」ちなみに下の女の子は、罰ゲームのお面を喜んで被っています。)

ヒロロりんご園(りんご品種当て):Oさんの進行、それを支えるNさんのサポートと阿吽の呼吸。こちらも全く危なげなし。しかも、テーブルに並ぶりんごは5品種を予定していたのを、Oさんのご厚意もあって6品種に増強しましたが、ヒントなしでも正解するパーティーが、意外と多かった!Oさんの「うんちく」にも、親御さんは感心しっぱなし。一番嬉しかったのが、クエストを終えた後にカメラ持参で「もう一度品種を勉強したい」と戻って来られた女性がいたことでした。

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ヒロロ沼の主を釣り上げろ(ひらがな釣り):女子学生2人が自ら考えてくれたセッティングも秀逸で、こちらも非常に盛り上がりました。こちらの勝手な都合で急遽クエストの最中に部屋から飛び出し、オープンフロアーで行うことになっても、イヤな顔一つせず移動に協力して下さいました。参加していない一般のお客さんや、アトラクションの空きを待つ人たちの目にもついたため、注目度が高かったです。教授と一緒に賑わいを創り出すのが凄く上手かった!まさに視覚に訴えたいという目的が果たされました。

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マスコミからの取材には2社対応しましたが、会場をご覧になった記者の方々も、趣向を凝らしたアイディアに感心しきりでした。

さて、12時までの予約受付は順調に進んだのですが、ここでピタリと客足が途絶えました。
しかも、別室への移動などもあったため、メインスペースが閑散としているように見える時間帯が増えてきました。

「まあ、こんなもんだよね。最初だからあまり参加者が多くても困るよね。」と受付にいたTさんと苦笑いしつつも、なぜこんなピタリと客足が止まったのか、不思議でなりませんでした。

この日は断続的に雪が降り続いていました。ふと時計を見ると11時30分。
きっと、雪の影響とお昼前の時間だから、客足が途絶えたのだろう、と考えるようにしました(その考えは、間違えていなかったわけですが)。

お昼頃から、スタッフに交代で休憩に入ってもらいました(これも、Tさんが各班のタイムスケジュールを作成して下さっていたので、非常にスムーズでした)。

ところが、13時前頃から客足が伸び始め、再び賑わいを見せることに。
一瞬中だるみしていた感がありましたが、スタッフ一同再度ネジを巻き直しです。

そしてこの頃から、30分おきで区切られた時間毎のスタートを改め、受付を済ませたら順次ゲームを始めることとしました。
結果として、コーディネーターが全員フル稼働、という事態も発生し、アトラクションの前に行列ができるという、思いも寄らない状況が繰り広げられることとなりました。そして僕は、3つのアトラクションのサポートと進行管理を最後までしていたため、コーディネーターとしての出番は、結局ありませんでした。
アトラクションを待つ間、クエストに参加している方々を飽きさせないようになるべく間を空けないようにしたつもりではいたのですが、まだまだ改善の余地があるな、と終了後に一人反省。

それでも、スタッフの皆さんが上手く連携しながら、てきぱきと処理していった結果、何とか全てのパーティーを事故もなくゴールまで導くことができました。
15時前に受付を終了し、15時45分頃に無事、最後のパーティーがゴール。
ボランティアとして参加して下さった皆さんにも協力していただきながら、アトラクションや各部屋の撤収、後片付けを少しずつ開始、その間に、ゴール後にたか丸くん宛の手紙を書いていた最後のパーティーが退室。

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16時過ぎ、「津軽クエスト」本番を滞りなく無事終了することができました。
セットの片付けをしながら、「やっと終わった」という安堵の思いが渦巻く一方で、「あれは、ああした方がよかったな」という反省の思いもずっと交錯していました。

撤収は思った以上に順調に進み、(この時点で次の予定などのために帰られていたスタッフの方も何名かおりましたが)最後は、スタッフ一同で記念撮影(宮川さん、最後まで本当にありがとうございました!)。

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正直、本番当日まで「どうなるんだろう」と不安に思いながら、「ま、なるようになるか」という楽観的な思いを抱いていたのも事実。だって、ホントに凄いスタッフばかりだったんですから!最終的には凄くまとまりのあるいいスタッフで、全幅の信頼を寄せても何の問題もない方が揃いましたね!

何より、参加して下さった方々が本当に楽しそうにクエストに興じていたこと、コーディネーターをはじめとしたスタッフの皆さんも、それぞれの役割について、楽しみながら従事していたことが、僕としては一番嬉しいことでした。

一方で、反省すべき点、修正すべき点もたくさんあったとは思いますが、それはまた、塾生みんなで改めて検証していきたいと思います。

何と悪天候にもかかわらず、160名を超える「勇者」の方々が参加して下さいました。口コミやFacebook、チラシ、ポスターなどを用いて宣伝させていただきましたが、想像以上の大盛況でした。
本当にありがとうございます。

私事になりますが、「津軽クエスト」の一スタッフとして感じたこと。
今回、小さなお子さんからそのおじいちゃんおばあちゃんまで、色んな年代の方々に参加していただきました。その中で必要なのは、同じ高さの目線で物事を見ること、つまり、視点をどこに置くかが非常に大事だということだと感じました。上から見下ろすのではなく、一番低い方の目線に合わせることの大切さ、といえばいいのかな。

また、実はクエストの途中で新しいルールが加えられたり、当初の予定を変更したり、臨機応変に対応をしていったのですが、ここでは「できない理由」を考えるのではなく「できる方法」を探ることの重要性を痛感しました(これ、行政に携わる人間には意外と欠けている視点のような気がします)。

失うものは(髪の毛以外)何もなく、得るものが凄くたくさんあった1月19日だけの大冒険。
どうやら僕自身、自分のクエストを攻略するきっかけにもなったようです。

参加して下さった皆さん、本当にありがとうございました。
スタッフの皆さん、本当に本当にお疲れさまでした。
またいつか、どこかでやりましょうね。

合言葉はもちろん、「レッツ!クエスト!!」