携帯電話を今の機種（SO902i）に替えてから約1年が経過した。
しかし、毎度毎度思うことなのだが、僕は恐らく携帯電話の全機能の半分も使いこなしていないと思う。というか、多分携帯電話を駆使している人なんぞ、そんな滅多にお目にかかれる物ではないと思う。
それだけ携帯電話は多機能化、複雑化してしまったのだ。
電話のみの機能しか有していなかった、黒い筆箱のような携帯電話が懐かしい…（一番最初に購入した携帯が、デジタル・ムーバ「N151 HYPER」）。
高い金を払って新しい機種を購入し、毎月毎月それ相応の使用料を払っているのに、である。
それなのに、新機種が出ると食指が動くというのは、単に僕がミーハーで新しもの好きなだけなのだろう。
そもそも携帯電話のくせに、僕は電話を掛けるということがほとんどない。それでも4月以降は、外出先から掛ける機会が何度かあり、以前よりは頻度は上がった方だろう。といっても、月に2,3回といったところだろうか。
メール。受信の頻度は多いものの（PCのリモートメールを使っているため）、送信する頻度はこれまた少ない。家の人に「今日遅くなる。」「今晩飲んで帰る。」、友人からの釣りの誘いに「行きます。」「ゴメン今日は無理。」…せいぜいこんなものである。
標準的な機能としての電話帳は活用しているものの、メモ帳、スケジュール等は全く使っていないし、300万画素もある立派なカメラも、備忘録的な使い方しかしていない（もっとも、成田空港でタレントを待ち伏せしていたファンが、携帯電話で写真を撮る姿をテレビ等で見るけど、あんな事をするぐらいなら、「写ルンです」でも用意して撮影した方が、余程綺麗に写るハズだと思うのは僕だけだろうか）。
パケット代がもったいないので、極力i-modeの使用はしないようにしている（せいぜい自身のサイトチェック、時々mixi）し、購入当初はそれなりにはまっていたアプリゲーム（Sim City）も、攻略法がわからず立ち上げなくなってから何ヶ月経っただろう。
音楽も聴けるというけれど、プレーヤとしてのスペックは最悪なもので、ホントにこれがソニーの携帯なのか？と疑りたくなる。どうしてpremini-IIのミュージックプレーヤーを踏襲しなかったのだろうか。
まあ、こうなると携帯電話なんてなければなくてもいいものなのかな、とか思ってしまうのだが、なければないでまた困ってしまうのも事実。
結局のところ僕にとっての携帯電話というのは、周り（社会）と繋がっていることを認識するツールの一つに過ぎないのだろう。
ところが。
今年2月に出張で上京した際に、意外なものにはまった。携帯で、こんな便利な事ができるのかぁ。
そう、モバイルSuica。
わざわざ券売機に並ばなくても改札を通れるという便利さ。
いわゆる「電子マネー」に対しては、所有している物の中では紛失、故障の可能性が極めて高い携帯電話に、何で金銭的な要素を付加する必要があるのだと、否定的な見方をしていた僕だったが、「百聞は一見にしかず」とはまさにこのことを言うのだろうか、携帯電話をかざすだけで改札を通ることの出来るこの機能に、ちょっと感激してしまったのだった。
ただ、残念なことにこのSuica、当然青森県内で使えるところはなく、その後アプリは止まったままになっていたのだけれど…。
最近同じようにはまり始めているのが、いわゆる「おサイフケータイ」として知られているEdyである。
こちらの方は、県内でも使える店が増えつつあるということで、ネットのポイントが貯まったのを機に、Edy1,000円分と交換。
しつこいようだが、僕はもともと「電子マネー」否定派だったので、機能があることは知っていたのだが、敢えて使わなかったのだ。多分。
早速コンビニにてEdy初体験。
「お支払いは？」
「あ、あ、エディでお願いします。」
「あ、はい。ではこちらへ…。」（と、カードリーダーを指さされる）
恐る恐る携帯電話を置いてみると…。
「シャリ?ン」
あっさり決済完了。
こりゃいい！財布がおつりの小銭で膨れる事もないし、何より早い！
恐るべしモバイル機能。「無人島に一つだけ持って行けるとしたら？」のベスト3に入るのも頷ける（電波届いてねぇだろ…）。
今までこんな便利な物を、何で使わなかったんだろう、と思ってしまった…（と、調子に乗ってドラッグストアでいらない物まで購入してしまったことは内緒だ）。
というか、携帯電話は一体この先どうなってしまうのか。正直、こんな機能よりも僕が欲しかったのは、既に国内生産がなくなってしまったPALM機が同梱された筐体だったのに…。
9月には、ケータイで飛行機に搭乗してみようと思う（笑）。
余談ではあるが、僕が無人島に持っていく物。
釣り道具（←「道具」なので一式ということだ。竿だけ持っても物干し竿にもならんわ）。
これでしばらく生き延びられる、かな。