うなじ

ちょうど「茶髪」が世間的に認められつつあった頃。
18歳の彼女の髪の毛は真っ茶色だった。彼女と初めて対面した時、僕は「うわー…この人バリバリのヤンキーかよ…」と勘違いしたものだ。
でも実際は、ヤンキーだとかいうわけではなく、単に髪の毛の色素が少ないだけだということは、後日知った。

しかも不幸なことに、彼女は当時から白髪も多かった。
いわゆる若白髪、というヤツだ。
不幸中の幸いは、髪の色素が薄いから白髪が目立たないということだった。

その彼女は、僕の妻となった。
結婚して10年が経過し、彼女の髪の色は相変わらず茶色いままだが、白髪はますます増えた。そして、そんな彼女の髪を染めるのは、実は他ならぬ僕の役目だ。

妻の髪を染めている時。

それは、いろいろ抱えている不満その他諸々をすっかり忘れ、妻が愛おしいと思う時でもある。
今日、彼女の髪を染めながら、久しぶりに妻のうなじを見た。

正直、ドキッとした。

それは、初めて彼女の髪に触れたあの時にも似たドキドキ感だった。

妻のうなじは、とても綺麗だ。
このうなじは、誰にも見せることは出来ないと思ったし、誰にも見せたくない。
僕だけの特権だと思った。

…と、このブログで初めて惚気てみた(笑)。

うなじ」への13件のフィードバック

  1. へなこ

    しかもこのノロケ、すんごく色っぽいですねっ!
    鼻血が出るかと思いましたよ!ぶーーーーっ!

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  2. りん

    あぁ???ん♪
    いやぁ???ん♪
    こんな風に想われている奥様は、幸せだぁ・・・。

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  3. dai

    いいお話ですねぇ??
    きっと、素敵なご夫婦なんでしょうね。
    私・・・思いやる気持ち、最近忘れてます。
    なので、困ってます。(^^;)

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  4. nonvey

    念のため申し上げますが、本人を目の前にしてこんなことは絶対に口にしません。
    こんなこと言ったら、家出されるか半殺しの目に遭うかがオチです。

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  5. りん

    >こんなこと言ったら、家出されるか半殺しの目に遭うかがオチです。
    何故? 何故なのぉ????!!
    ものっすごい素敵なのにぃ?♪
    奥様は、とっても、照れ屋さんでらっしゃるのでしょうか?(笑)

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  6. nonvey

    僕もかなり照れ屋な方だと思っていますが、うちの妻はそれに輪を掛けて照れ屋です。照れ屋というか、すんごい現実派だというか。何というか、そんな感じです。
    ハイ。

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  7. へなこ

    ごちそうさま?????♪
    お会いした事がないnonveyさんの奥様ですが、近いうち会える気がしてなりません!
    お会いできた暁には、その美しいうなじを盗み見たいなっ!
    っていうかね、奥様の髪を染める旦那の図、
    本当に色っぽいと思います。ずっと続けてあげてね?。
    こちらまでポッ!

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  8. nonvey

    実は最初この作業をお願いされた時には、結構抵抗があったのよ。何で美容師でもないのに髪を染めなきゃならんのじゃ?ってね。でもね、今となっては何とも思わないし、逆に「あ、そろそろ染めた方がいいかもな…」なんて思っています。
    もちろん、彼女が「もういらない」というまで続けますよ。

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  9. dai

    妻は、夫の優しい言葉に( ノД`)シクシク…となる事だって、あるんですよ。
    今度、髪を染めてあげる時に
    「うなじ、綺麗だね・・・」って言ってみて下さい。
    言えませんか?。(^^;)
    言ってみて!

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  10. nonvey

    >妻は、夫の優しい言葉に( ノД`)シクシク…となる事だって、あるんですよ。
    いやぁ…うちの妻に限っては、これはないですね(笑)。
    うなじ綺麗だね、なんて言った途端にエルボー食らっちゃいますよ。死ぬ気で行かないと、そんなことは口走れませんって(苦笑)。

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  11. dai

    そうですかぁ(;´Д`)ノ
    あと何年か先に、このブログを奥様に見て
    頂きたいですねぇ?

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  12. nonvey

    ブログを見て頂きたいっ!?
    何と何と…そんなことしたら、ブログに何も書けなくなっちゃいますよ(苦笑)。

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