ツガル?つかる。けね?ケネ。

A「オメ、ツガルツガルダナ?」
B「ツガル。ワ、ゴショガラダ」
A「ヘバ、ツガルダバナ。」
B「ツガルッテ。ゴショガラドツガルツガル。」
A「ハァ…?ツガルツガルツガルダナ。」
…と、カタカナにするとまるでどこか異国の言葉みたいですが、通じる人には通じるんです。

で、「ツガル」(時と場所、年代によっては、「チガル」と発音する例もあります)。
ここで使われているツガルには、二つの用法があります。
一つは、世間一般に知られている「津軽」という意味の「ツガル」。ところが、市町村合併により五所川原市の隣に「つがる市」という新市が誕生、混乱を招く要因となっています(ホントかよ)。
もう一つの用法というのは、「違う」という意味の「ツガル」です。

同音異義語。発音は一緒だけど「ツガル」意味を持ち合わせているわけですな。


同音異義語。発音は一緒だけど「ツガル」意味を持ち合わせているわけですな。
先ほどの文章を和訳(笑)すると、

「キミ、津軽出身と違うの?」
「違うよ。俺は五所川原出身だ。」
「じゃぁ津軽じゃないか。」
「違うんだって。五所川原とつがるは、違うんだ。」
「はぁ?津軽とつがるって、違うのか?」

津軽弁の中でも「ツガル」用法を持ち合わせるのが「ケネ」。いよいよ津軽弁の真髄に触れる日が来ました…。いいんです。今日はお釈迦様の誕生日ですから。

Scene 1
「オメ、年の割にズンブケネナ。」
これには、二つの意味を持ち合わせています。まさに同音異義。
1.「キミ、年の割には随分毛がないね。」
2.「キミ、年の割には随分要領を得ないね。」

Scene 2
「それ、ワサ、ケネ?」「マネ。ナサダッキャ、ケネ。」
これは会話に二つの「ケネ」が登場しますが、意味は微妙に違います。
「それ、僕に頂戴?」「イヤだ。あんたにはあげないよ。」

Scene 3
「アンマ量ヨゲデ、もうケネジャ!」「ケネケネ。クテマナガ。!」
これも会話に二つの「ケネ」が登場しますが、意味は全く違うという…。
「あまり量が多すぎて、もう食べられないよ!」「大丈夫大丈夫!喰っちゃえよ!」

とまぁ、こんな感じで6つも用途を持ち合わせる「ケネ」。
あー…。オラもこんなネタしか出てこないようじゃ、もうかなりケネな…。

2 thoughts on “ツガル?つかる。けね?ケネ。

  1. shi?

    うわっ。
    全くワカンナイですっ。
    最初、文字化けしてるのかと思いました。(汗
    でも、言葉って面白いですね。
    同意語って、それだけだとほんとどちらの意味か分からないから、それまでの話しの流れがすんごく重要に
    なるんですね?。
    大阪弁でもそういうのあったっけ?
    考えてみようっ。

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  2. nonvey

    いや?。さすがに地元民じゃなきゃわからないでしょね(そんなのブログに書くなよ、って言われそうですが)。
    多分、いきなり津軽弁を聴いてみると、エセ韓国語状態なんでしょうね。
    きっと探せばどこかにヨン様がいるかも…。
    …いやいや、いるのはオドサマだけですか。
    他にもいろいろ面白い津軽弁はあるんですけどねー。「ケネ」はイントネーションが微妙に異なる、というのがミソです。それをうまく表現できないことが歯痒いです。

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