デブちゃん、遭難未遂?


今朝から喉の痛みが辛く、青森に向かう電車に乗ったあたりから寒気を感じるようになりました。ちなみに今日は遅延はなし。
職場に着いてからもじわりじわりと熱が上がっていく感じがあって、隣の人に「寒くないですか?」と聞くと、「え???」という反応ばかり。
こりゃ、完全にやられたな、と思い、仕事半ばではありましたが早退してきました。
18時過ぎに家に着くと、既に父が帰宅していました。しかし、様子が何か変。明らかに狼狽しているのです。
「で、デブちゃん閉じこめられでマッタ!」


「はぁ?」
何を言っているのかよくわからず、話を聞くと、こういう事でした。
早めに帰宅した父。屋根雪が相当落雪していたので、窓ガラスを割ってはいけないと、雪片づけを始めたところ…。
デブちゃんがおもむろに父の方に近づき、そのままスルスルと軒下に降りていったそうです。
ところがその直後、軒下に屋根雪から崩れた大きな固まりが落下、デブちゃんは家の下(床下)に閉じこめられてしまったそうな…。
父は開口部を確保しようにもかなりの雪が積もっていて、スコップも届かない状態。家の中に入ってきた父は「デブちゃん!デブちゃん!」と呼びかけている真っ最中でした。
床下から聞こえるデブちゃんの声は、まだ元気そうな声でしたが、明らかに路頭に迷い、動揺している甲高い声でした。
「ハヤグ!ハヤグ出口作ってケロじゃ!」
さながらそんな感じでしょうか。
父は再び外へ、開口部を確保しようと出て行きました。
僕が「デブちゃん?」と呼びかけると、ちょうど僕の真下にいるようでした。
床の足音を頼りに、ついてきている感じ。
部屋まで誘導し、窓を開けると…。
…あ。
あまり雪の積もっていない、というか氷の塊しか落ちていない場所があるのを発見。氷を何とかすれば、床下からの開口部は確保できそうな感じ。
スコップを突っ込み、氷を砕いてみます。デブちゃんは、「ニャーニャー」と甲高い声を上げたまま。
しかし、これがまたなかなか固い氷で、そんな簡単には割れませんでした。そこで、氷の塊もろとも除去してしまおうと、再度スコップで氷の塊をつついてスコップの上に載せます。
取れた!取りあえず開口部を確保!
ところが…肝心のデブちゃんが出てこない…。
いやー…ひょっとしたら最期が近いかこりゃ?
でもなぁ…家の下で一生を終えることだけは勘弁願いたいなぁ。
取りあえずスコップを元の場所に戻し、部屋に戻って窓の外を見ると…。
デブちゃんは、雪山の上で「ギャーギャー」と鳴いていました。
「デブちゃん!おいで!」
弱々しい足で雪山を登ってきたので、手を伸ばしてだっこ。ハイ、これで被害者確保!
父は相変わらず外で開口部を確保しようと必死でした。
「おっ父。デブちゃん出てきたよ。」
「な、なんって!あら、んだなぁ!」
自分の労苦は何だったんだろうという失望と、デブちゃんが確保されたことに対する安堵が入り交じった反応でした。
その後、家の中のデブちゃんは、相変わらずエサをおねだりする「くせんこデブちゃん」でした。
ちなみにこいつ、あと1?2年で20年選手。長寿まっしぐらです。

5 thoughts on “デブちゃん、遭難未遂?

  1. じゃん子

    うっ・・。うぅっ・・。デブちゃん助けてくれてありがとう。
    朝マミーからメールをもらってまじで泣きそうでした。
    兄はでぶちゃん確保のため風邪でダウンだそうで。
    ゆっくり休んでください・・・。

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  2. ぎらり

    まさに遭難ですよね・・・。毎日、家の前の雪かきと屋根の雪下ろしと、今回みたいな大雪で思わぬ事故が起きるし、寒いし力がないとできないし、皆さまのご苦労をお察しします。
    その後、nonveyさんの熱はどうなったのですか?
    ホント、ゆっくりして下さいね。お大事に。

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  3. nonvey

    今回は、思いがけぬ「事故」でした。救出できてホントよかったです。
    しかし…たまたま早く帰ってきたけれど、いつも通りだったら、ということを考えたら、ちょっとゾッとしました。イヤ、寒いんじゃなくて。
    デブちゃん救出の代償、というわけではないと思いますが、熱は上がったまま。
    節々が痛くなってきました。
    今日はこれから寝ます…。

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  4. へなこ

    デブちゃん!ああ良かったねぇ????。
    そのまま大台に乗って、化け猫化して欲しいです!

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  5. nonvey

    こいつは色んな意味で「化け猫」みたいな猫です。
    しかし、この年齢になっても「生きるんだ」という意欲、熱意。結構やるじゃん?なんて思っちゃいました。ハイ。

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