2015年シーズンオフに突入です。

この時期になると、全国各地でマラソン大会が開催されるようになり、いよいよシーズン本番に突入です。

しかし私、2015年は先日のさいたま国際マラソンを最後に脚休め。夏と冬が逆転している日本とオーストラリアの関係よろしく冬の訪れとともにシーズンオフに突入です。

この1年間をざっと振り返ってみると、2015年はいきなり怪我でのシーズンインとなり、昨年ハーフのPBを出した初戦の花巻ハーフMで撃沈。次レースの八戸うみねこMは不幸事があり急遽DNS…と、何か戦意喪失しそうなスタートを切りました。しかし、5月下旬に開催された五所川原走れメロスMでは、距離が足りないと言われながらもハーフのPBを更新。よーしこれで勢いに乗るぞ、と思った弘前城リレーMは仕事と重なり参加できず、しかもこの直後に東京へ出張した際、アキレス腱に違和感を覚え、診察の結果アキレス腱周囲炎の疑い、痛みをごまかすために初めて前日に注射を打って臨んだ6月末の平川たけのこMではコースのPB更新と、波に乗っているのか乗り切れていないのかよくわからないまま夏を迎えました。
7月第1週のAOMORI、今度は私用と重なりDNS、右脚をかばっていたことによりその後左脚にも同様の症状を発症、これまでストレッチを怠ってきたことを心の底から悔いながら、8月上旬に参加賞のメロン2玉をもらいに行く、という理由だけで秋田県男鹿市の日本海メロンMに参加。暑さとの戦いということで北海道Mに向けた練習と位置付け、ペースを上げることなくキロ5分のペースで走りきり、100分台でのゴールと相成りました。

そして今季初のフルマラソンとなった8月末の北海道M、昨年のリベンジとばかりに虎視眈々とサブ3.5を狙うも、向かい風と暑さで敢えなく撃沈…。続く9月中旬の田沢湖Mは、昨年初めてサブ3.5を達成した相性のいいコースということで意気揚々と臨みましたが、結局蒸し暑さにやられこちらも完全に撃沈。いずれも前半のハイペースが仇となっており、オレは毎回何をやっているんだろうと憤り、心の糸が切れかけましたが、その後ラン仲間からの叱咤激励により立ち直り、10月のアップルMでは4時間30分のペースセッターのお役目をしっかりとやり遂げ、よし!次は行けるぞ!と翌週の十和田駒街道Mに行く予定が再び諸般の事情でDNS。

10月の岩木山チャレンジヒルクライムMで標高差約800mの岩木山スカイラインを「練習、練習」と独り言い聞かせながらゆっくりと上りきり、迎えた今季最終レースとなるさいたま国際Mでようやく昨年の自分越えを達成…と、ランの内容もメンタルもめまぐるしく変わった2015年でした。

…と、せっかく2015年を総括したので、幾つか気づいた点を。なお、あくまで私個人での今後の修正ですので、皆さんに当てはまるものではないということだけは申し添えておきたいと思います。

(1)大会前の練習量は徐々に落とす。
田沢湖MとさいたまMの際、全く逆の練習を取り入れました。結局のところマラソンの練習は、何度も言うように一朝一夕で何とかなるものではないということ。そして、大会直前の過度な追い込みは、僕の場合全く役に立たないということ。むしろジタバタすることなく当日を迎えられるよう、心穏やかに過ごすのがいいみたいです、僕にとっては。

(2)あわてないあせらないあきらめない。
昨年の後半あたりから出場した色んなフルマラソンで、前半勢いよく飛び出し、そのままのペースで20キロぐらいまで走った後、後半大失速というお約束の展開が続いていました。
「人馬一体」という言葉があります。さいたまを走っているときは、まさにこんな感じでした。つまり、同じ自分の身体でありながら、脳と肉体が別物みたいな感じ。慌てるな、急ぐな、と脳で肉体に言い聞かせ、30キロを越えてもなお、焦るな、焦るなと口走り、スパートをかけた37.5キロ過ぎでは、絶対に諦めないと強く言い聞かせ…。
勢いや体力に任せるのではなく、久しぶりに「頭を使う」マラソンをしっかりやりきった感じ。自分に合ったレース展開を考えるとすれば、これが一番しっくり来るのかな、と走り終えた後に思ったのでした。

(3)過去の失敗レースの分析と検証
今まで過去の大会結果を真剣に分析・検証したことはなかったのですが、さすがに同じ失敗を繰り返しすぎだろう、ということで、これまでのレース結果を分析した結果、こう走るべきなのではないだろうか、という一つの仮説を立てることにしました。そしてそれを実証したのがさいたま国際M。さいたまは、仮説の検証のため自分自身を実験台にして走ってみた、そんな感じです。だから無理に頑張る必要がなかったのです。…うん、これもうまく嵌まったから雄弁に語れるんだけどね。

(4)練習の質をちょっとだけ変える。
夏までは、どうも漫然と走っていた感がありました。距離走も時間走もペースアップ走もみんな一緒。つまり、メリハリが全くといっていいほどなかったのです。インターバルとかスピード走とか、正直言って苦手ですし嫌いです。でも、そこを避けたらきっと成長はないよなあ、と思い、秋口からそういう練習もほんの少しですが取り入れるようにしました。正直、少しでも練習しておいてよかったと今は思っています。多分、ただ漫然と練習していただけならば、きっと今年は本当に不本意な一年のまま終わったことでしょう。
まあ、終わりよければいくらでも語れるワケですよ。

(5)集中力を切らさない。
前半でペースを上げすぎているレースは大概、後半(30キロ前後)で集中力がプツンと切れています。音が聞こえるぐらい、プツンと切れます。あちこちが痛いと脳が信号を発し始めてフォームが崩れた時が要注意。暑さのせい、風のせい、昨晩食べたもののせい、よく眠れなかったせい…色んな言い訳を考え始めたら最後。そして、自分に対する甘やかしの芽が一斉に発芽、生長します。そうならないためには、とにかく集中力を切らさないこと。これはもうホント、雑念を払うしかないんだよね。

(6)でも、自分のルーティンは忘れない。
大会当日の朝からスタート、そしてゴールするまで、僕自身の中で色んなルーティンがあります。それは、初めてフルマラソンを走ったときから今まで一度も変えていない、絶対的なルーティンです。自宅だろうが遠方だろうが絶対に変えずに、これだけはやり続けて行こうと思います。何かは言えませんが。

(7)サブ3.5を当たり前にするために。
初マラソンの3時間34分台から始まり、(二度のペースセッターを除けば)大体3時間30分~40分台でコンスタントにまとめてきたこれまでのレース。次の目標に進むために、まずはサブ3.5をしっかりと自分のものにすること。そうすれば、自ずと次の目標達成も視野に入ってくることでしょう。
こうなったら、40歳の頃に負けず劣らずの45歳を目指したいと思います。

…ということで皆さま、私しばらく冬眠します。起こさないでくださいね。

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あ、そうそう。自撮りの特訓だけは怠らずにしっかりこなしていこうと思います。

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