月別アーカイブ: 2009年3月

異動内示

4月から人事交流で、地下にある食堂の厨房に入ることになりました。
担当はまだわかりませんが、どうやら麺・丼物のセクションに入るようです。
それがイヤなので、仕事辞めます。

…と、いうのは冗談です。
今日人事異動が発表されることを知っている各方面から、電話で「変わるんですか?」という問い合わせが相次いだため、こういう風に答えたところ、うろたえる人続出。すいません、冗談がちょっときつかったようで。

言い始めればキリがないのでやめておきます。

というわけで残留決定。
ただ、心境はもの凄く複雑なのだ。

だって、この年齢になって歓送迎会の次第とか進行とか席図とか考えなきゃならないって…どうなのよ(苦笑)。

青森リンゴ 大量廃棄の危機

青森リンゴ 大量廃棄の危機 霜被害で加工処理追いつかず(毎日新聞)

霜とひょうによる過去最悪の被害を受けた08年産青森リンゴ。見た目の悪さなどから膨大な量が加工用に回され、処理しきれずに廃棄される危機に陥っている。県内分の約4割を生産する弘前市では加工業者が仕入れを制限。2月末現在、農家の在庫は約33万箱(1箱20キロ)に膨れ上がった。さらに世界的な不況が出荷調整の追い打ちをかけ、生産者は「常温保存のリンゴは1~2週間で腐り始める。捨てざるを得ない」と悲鳴を上げている。

被害は昨年4~9月にあった。暖冬で早く開花したことで霜にさらされ、9月は直径約5~7ミリのひょうが降り、収穫間際のリンゴが傷付けられた。県のまとめでは、被害面積約1万600ヘクタール、損失額は約103億円に上った。

大量の売れ残りを見込んだ関係団体は昨夏、味は変わらないとPRし、傷つきリンゴのジュースを開発。しかし、傷のないリンゴも需要が落ち込み、値段が前年の約8割にダウン。価格下落を防ぐため、生食リンゴの出荷を制限せざるを得なくなり、市場に回らない分がさらに加工用に回された。

契約農協からのリンゴすべてを受け入れ、ジュースなどにしている弘前市の県農村工業農協連合会では、ジュース用リンゴの在庫が夏に平年の約2.4倍になる見込み。1日の処理量を1.5倍に上げても、すべてをさばくには例年より約2カ月長くかかるという。100箱の在庫を抱える農家の男性(52)は「1箱の買値が50円とも聞く。完全な値崩れで捨てるしかない」と嘆く。県りんご協会(弘前市)の福士春男会長は「体力のない農家はもたない」と破綻(はたん)の連鎖を危惧(きぐ)している。

天候にも恵まれ、非常にメリハリの効いた美味しいリンゴに仕上がるはずだったに、霜と雹の被害により、価格が一気に下落してしまった青森リンゴ。

実際、傷物とはいえ本当に今年のリンゴは美味しいのですが、いくら今年のリンゴは美味いんだと吹聴してみても、いざ自分がスーパーで買い物するときに、傷物を好んで選ぶかといえば、残念ながらそうじゃないというが現実。
だったら、少しでも農家の苦労を分かち合おうと、普段は購入することのない(いろんなところを通じて貰うことの方が多いため)リンゴやリンゴジュースを購入してみましたが、どうやらそういうレベルの話ではないようです。

リンゴ栽培は、ある意味「賭け」です。開花、受粉そして着果、収穫まで、天候に大きく左右されるのが現実です。過去にも収穫間近のリンゴが台風被害により落果、農家が大打撃を受けたということが何度もありました。しかし、ここ数年言われ続けている異常気象の影響が農家をもろに直撃、これまでに類をみない霜害と2度に渡るひょう害は、りんご農家を絶望の淵に追い込みました。しかし、本当の絶望はその後待っていたわけで、報じられているとおり目も当てられないぐらいの価格下落となってしまいました。

今年になり、やや持ち直しの傾向にあるようですが、まだ低調にあるといいます。農家の気苦労は絶えないようです。

An apple a day keeps the doctor away.(1日1個のリンゴで医者いらず)

皆さん、是非青森りんごを助けてください。















断片報道

昨日ネタにした奈良美智氏逮捕の件については、後に本人がブログでフォローアップしていて、反省の弁を述べつつも、一部事実誤認があるなどと指摘をしていた。

ただ、その後のフォローアップに触れた追跡記事についても非常に断片的な内容となっており、詳しい内容を知らずに読んでしまうと、ものすごく奈良氏が傲慢な人間に見えてしまうのも、ちょっと不本意であった。
本人もその後の記事やブログ等を相当見たようなので、ひょっとしたらこのブログも見ちゃったかな?それはないか(笑)。

というわけで、奈良氏のフォローアップはこちらをご覧ください。ここで真実が語られています。

常々思うことだが、断片的な報道は誤解を招く種にもなるということを、報じる側もそれを汲み取る側も十分留意しなければならないと思う。

そんな中、ものすごく興味ある記事を発見した。

11府県、公務員割高 民間給与は平均以下なのに…(産経新聞)

徳島、大分、茨城など11府県で公務員の給与が地元の民間企業の従業員の給与に比べ割高なことが、内閣府の調査で分かった。各都道府県の公務員と民間の給与を、それぞれの全国平均と比べたところ、民間が全国平均を下回っているにもかかわらず、公務員は全国平均を上回っていた。地方公務員の給与は、地元の民間と国家公務員の給与を参考に決めることになっている。11府県は、民間が中央との地域間格差があるにもかかわらず、公務員は格差がないどころか、優遇されていることになる。

(中略)

財務省などの資料によると、18年4月時点の全国の国家公務員・民間給与を「100」とした場合、都道府県と政令市の地方公務員は「111・5」と大きく上回っている。これを民間並みに引き下げると、消費税1%分に相当する2兆3000億円が節約できるという。

明治大学政治経済学部の星野泉教授は「地域の活性化で民間給与を引き上げるとともに、自治体のムダを精査して減らすことが重要だ」と話している。

(ニュースソースはこちらをご覧ください)

統計モノを扱っている記事。地域間格差の是正が叫ばれている中で、各地域の公務員と民間給与を比較したところでどうなるのか、という疑問が残る。そもそもこの記事だけだと、双方のサンプル数をはじめ、判断材料の一つと考えられる平均年齢がわからないからだ。一番の疑問は、もし仮に公務員の平均年齢が50歳で、民間企業の平均年齢が40歳だったとしたら、それだけでもこの調査結果は比較すべき案件ではなくなってしまうということだ。
まぁ、この記事の真意は、国家公務員バッシングが大分収まってきた中で、新たな火種として地方公務員バッシングの叩き台としたいだけなのかも知れないが。

実際、この記事では徳島県の給与格差が公務員が1.10倍で民間企業が0.85倍だと主張していたが、徳島県のラスパイレス指数を見ると、19年4月1日現在で100.1と、国家公務員の水準とほぼ変わらない。(ちなみに全国平均でみると、地方公務員の給与水準は国家公務員を下回っている。)

(参考)地方公務員の給与

まぁ、記事は平成18年4月1日現在の数値を検証した結果なので、それこそ比較検証すること自体がナンセンスだが…。

そして、僕がこの記事に最大の疑問を感じたのは、最後の星野教授の談話である。星野教授は、「単純に地方公務員の給与を民間並みに引き下げても、互いに引き下げを促す悪循環に陥る。地方交付税などで地方経済を活性化させて…」という前置きのもとで、「民間企業を引き上げるとともに」という発言をしているのに、この記事だと「とにかく民間企業の給料は上げろ、自治体はムダを減らせ。」と言っているようにも読みとれてしまうのだ(記事では、公務員給与と民間給与のスパイラルが端折られてしまっている)。

少なくともこの記事だけでは、公務員がとんでもなく高給取りだといった印象を与えているが、実際はそれほどでもないと思うんだけどな…。

以前、新聞を読むときは字面を追うのではなく行間を読め、と言われたことがあったが、書き手側が「行間を読みとってもらう」という姿勢を持ってもいいのではないか。

ただ、読み手の側にも注意は必要。とりわけネット上に掲載される記事は、新聞記事を要約し、さらに断片的に報じているものも多い。疑問に思ったことは調べるべき。鵜呑みにすると痛い目に遭うこともあるかも知れないので、気をつけましょう。

新型iPod shuffle 登場

iPod shuffleがさらに小型化、そしてパワーアップです。形状は再び第1世代に似たスティック状となりましたが、容量は4GB!!
嗚呼、512MBの第1世代が懐かしいぜ…。しかも発売当初の価格は10,980円。新型は8,800円だって。うーん、こちらはどんどん価格破壊が進んでいますな…。
さらに何と重さはわずか10gって、落としても気づかないんじゃないですか?
再生時間は約10時間。第1,2世代が12時間だったことを考えると、こちらは若干パワーダウン?

驚きの機能はVoice Overで、コントローラーのボタンを押すと、曲名やアーティスト名を教えてくれるほか、プレイリストも読み上げてくれるんだそうな。うーん…時と場合によってはうざったい!!(笑)

>>製品の詳細

WBC東京ラウンド終了

 

昨日、WBC東京ラウンドが終了しました。

昨晩の今頃は一喜一憂しながらテレビにかぶりついていた人も多いことと思います。結果は皆様ご存じの通り、韓国が1位、日本が2位で第2ステージに進出しました。第2ステージの初戦は恐らくキューバが対戦相手となると思われますが、そんなに悲観はしなくてもいいような気がします(むしろオーストラリアの方が怖そうな気が…)。

とその前に、遅ればせながらではありますが、この東京ラウンドをなんちゃって評論家っぽく振り返ってみると、2強2弱という構図に代わりはないのかも知れませんが、日本の戦いが決して楽勝ではなかったことを考えると、アジア各国の野球レベルがそれなりに向上してきている、と評価してもいいのかもしれません。

さて、その原ジャパン。大会前から湿りがちと言われ続けてきた打線が爆発したのは、結局韓国戦のみであり、昨日も含めて非常に苦々しいといいましょうか、ストレスの溜まる試合展開が多かった、というのが正直なところでしょうか。決定力不足だったことは否めないですし、打線の繋がりを感じる試合はコールドゲームとなった韓国戦のみで、格下とみていた中国や台湾に対しても圧倒的な強さを誇示した、というわけではありませんでした。

その中にあって特に昨日の原監督の采配には、首を傾げざるを得ないシーンがいくつかありました。
日本代表監督としてではなく、巨人監督としての温情が見え隠れしてしまうような、そんな采配だったような気がします。9回表、ワンポイントの中継ぎとして登板した山口は、テレビを通しても緊張感見え見えの独り相撲。結局ワンストライクしか取れず、四球を出して敢えなく降板。本人は今にも泣きそうな顔をしてベンチに下がりましたが、あの場面は最初から藤川でよかったのではないのでしょうか。

もう一つは、7回裏と8回裏の攻撃。
7回裏、内川に代わり、今大会調子の上がらない小笠原を代打に送りました。なぜ小笠原だったのでしょう。結局三振に倒れ、チャンスメイクすらできなかったわけですが、あの場面で小笠原を出す必要があったのかという疑問が残りました。そして8回裏、今大会全く機能しなかった岩村が三振しワンアウト、続くイチローがヒットで出塁した後の、中島へのバントの指示。確かにヒット散発の中で一点を追う展開だっただけにこの選択肢もありなのかもしれませんが、調子のよかった中島の一振りに託してもよかったのではないか、という気もします。

まぁでも、この試合の肝は4回裏の攻撃で、ワンアウト3塁から一点をもぎ取れなかった拙攻が、勝敗を決定づけたといってもよかったのかもしれません。打席に立った昨年のセ・リーグ本塁打王の村田は、明らかに一発狙いで力が入り過ぎ、外野にすら打球を飛ばすことができなかったという状態。野球は一人でやるものじゃないんだよ?というか、この大会を通じて日本の残塁数はいったいどれぐらいなのでしょう。それぐらい歯痒い攻撃がずっと続いていたと言わざるを得ません。

前回の日本戦で屈辱的な大敗を喫した韓国チームは、このゲームで完全に立て直しを図ってきました。投手陣には安定感が生まれ、打撃の面においても日本を圧倒する雰囲気があったように思います。

一方、岩隈投手が一点を許しはしたものの、投手陣は試合が進むにつれ安定度を高めてきましたし、守備の連携も安心して見ていられました。しかし野球はいくら守備が鉄壁でも点数を取らなければ勝つことはできません。攻撃は点ではなく線で、守備は線ではなく面で戦うのが、野球なのではないでしょうか。果たしてホームラン量産で大勝することに慣れてしまった原監督に、その思惑は伝わるのかどうか…。

さて、おそらく次回の対戦相手となるキューバ戦では悲観することはない、と冒頭述べましたが、言うのは簡単です。要するに点数を取られない野球をする、安定度を増す投手陣が、相手に的を絞らせないような投球をすれば、自ずとチャンスは舞い込んでくるはず。
そのチャンスをものにしてこそ、連覇の道が開けるというものではないでしょうか。

第2ステージでは今回浮き彫りとなった課題を、各選手そしてチームがどう修正してくるかが鍵となりそうです。こうなったら空中戦を得意とするキューバに大勝は必要ありません。投手陣が更に安定すれば、きっと零封もできるはず。あとは、バッターが一つずつ進塁するような、もっと緻密な野球をしてもらえれば…。

とはいえもちろん願いはWBC連覇。期待感を持って応援したいと思います。