嵐を呼ぶ夫婦、再び…

初めて沖縄本島を訪れた時は、到着したその日に梅雨入り。
2度目も天気はパッとせず、3度目にはとうとう台風の直撃を受け、滞在中一度もホテルから出して貰えなかった。
その後、何とかこの流れを変えようと久米島への渡航、連日快晴で真っ黒に日焼けして帰ってきた。
翌年、もう一度久米島に行こうと思ったら、またしても台風の歓迎を受けることが確実だったため、羽田空港で渡航を諦めた、ということもあった。

うちら夫婦が沖縄を訪れる時は、必ず天気が悪くなる。
…やがて、親戚から「嵐を呼ぶ夫婦」と笑われるようになり、我々も開き直って自他共に認める「嵐を呼ぶ夫婦」を自称するようになった。

気がつくと既に10回以上沖縄を訪れているが、9月中~下旬の訪問から7月上旬の訪問に切り替えてから、何となく滞在中の天気が良くなった気がする。
どうやらこの切り替えが功を奏したらしい。

…と思ったのも一昨年まで。

昨年は台風7号が先島諸島に接近する時期に訪れる羽目となり、結果としてほとんど雨には当たらなかったものの、楽しみにしていた早朝ランで強風に晒されるという目に遭った。

今年はというと…既に5月の時点で7月9日から12日までの日程を組んでいたのに、まず出鼻を挫いたのが仕事絡みの会議。
どうしても出席しなければならない会議、ということで、妻を先に沖縄本島に向かわせ、僕は会議終了後に別便で沖縄入りすることとした。
これによって、宿泊先の変更や予約便の変更など、余計な出費も伴うこととなり、実はかなり憤慨していたことを今だから明かそう。

さらに、直前に発生した非常に大型の台風8号の接近。台風では初となる特別警報の発令、各地で発生した土砂崩れ、停電、浸水被害、風速50mを越える暴風など、もはや目も当てられないような状況となっていた。

嵐を呼ぶ夫婦の復活を告げるファンファーレが頭の中を渦巻いていた。
不幸中の幸いだったのは、沖縄本島への台風の最接近が前日だったこと。少なくとも、航空機の遅延はあっても欠航はないだろう。どうやら、妻も僕も何とか無事に沖縄本島に行くことはできそうだ。

…ところが、会議の休憩中に妻から目を疑うようなメールが届いた。

「11時前に羽田を出発した飛行機、羽田に引き返しました。」

…え?何で?何が起きたんだ?朝の便は沖縄那覇空港に着陸していたのに?
血眼になってJALのホームページで運行状況を確認すると、妻の乗った便だけ「引き返し」の文字が。13時30分に沖縄那覇空港に着陸するはずなのに、12時08分に着陸している。
「使用機材点検のため、羽田空港に引き返します。」

何てこった!台風じゃなくて、そっちかよ!
もう、こうなると笑うしかない。

結局妻は、僕が搭乗する予定の便に変更を済ませ、結局二人で沖縄入りすることとなったのだった…。

どうやらこれが今回の厄払いだったらしく、滞在期間中は一度も雨に当たらなかった。
結果としてまともに晴れたのは沖縄を発つ最終日(12日)だけだったし、波が高く海もあまり綺麗じゃなくて泳ぐこともできなかったけど、曇り空の合間から時折覗き込む日差しは、短時間で僕らの肌をジリジリと焼いたらしい。

今回宿泊した浜比嘉島のリゾートホテルも、思った以上に静閑で居心地が良かった。ただ、台風の影響はかなりあったらしく、屋根の瓦が一部剥げ落ち、木々も根こそぎ折れていた。

ある意味これがやりたくてこのホテルを選んだ、という早朝の海中道路ランニング、往復でちょうど10マイルの距離は、身体の老廃物と前日のオリオンビール、そして泡盛を全て排出するぐらい汗をびっしょりと掻くこととなった(結果的に、出発前と後の体重がほとんど変わっていなかったのは奇跡的だった)。

3軒だけではあったけれど、那覇市内にある沖縄そばの店、そして食堂と、どちらかといえば地元民が利用する率の高そうな店を訪問できたのも、今回はよかった。

台風8号の爪痕は各所で見受けられたけれど、僕らが移動する中での影響はほとんどなかった。(地元の方たちには申し訳ないが)それだけで充分だった。

あとは何も言いません。写真だけ載せておきます。

20140709-12 OKINAWA
(↑↑画像をクリックすると、flickrのアルバムに飛びます。)

帰宅したら、NAHAマラソンの案内が届いていた。
地元紙によると、既に3万人を越える申込みがあり、今年は抽選になるそうだ。
30回を記念する大会。冬の沖縄、挑戦してみようか考えてます。

NAHAマラソン

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