昨日、保存年限の近い文書を箱詰めして60個以上運んだら、今朝は腰が言うことを聞いてくれなかった。シャレにならないくらいに痛い。腰の部分を切り取ってしまいたいくらいの気分。俺は昔背骨の圧迫骨折というのを経験しているので、ちょうどそのアタリを中心にシクシクと痛んでいる感じ。立ってもダメ、座ってもダメ、もちろん中腰は御法度。誰か助けて…（涙）。
さて、今日のお題は「佐野元春」。
先日発売された、佐野元春アーカイブシリーズ「THE SINGLES」と「THE VIDEOS」の紹介。
正直言うと、このパターンももういい加減飽きたな、というのが正直なところである。
昔、「買ってはいけない」という本が話題になったが、この作品も微妙である。「買ってはいけない」ではちょっと強すぎるので、「買わなくてもいい」といったところだろうか。
長年在籍していたレコード会社を（恐らくCCCDの解釈の違いから）移籍、自身のレーベルを立ち上げた佐野元春。あれから既に2年の月日が流れた。
その佐野元春が、古巣Epicから全面監修のもとで新たなプロダクツを発表するということで、未発表曲や初CD化音源を含んだ楽しい作品が登場すると思いきや、発表されたのは「Epic Years: Singles 1980-2004」なるただのベスト盤だった。
何故、このタイミングでこんな作品を発表してしまったんだろう。というか、そもそもこの作品のターゲットは、どの層に向けられているのだろう。
佐野元春のベスト盤なら、「NO DAMAGE」「NO DAMAGE II」があるし、大体シングルに的を絞った作品というのであれば、既に「Moto Singles 1980-1989」という稀代の名作があるのに、何故？
デビュー20周年を記念して発表された「20th Anniversary Edition 1980-1999 His Works And Music」だって、十二分にその役割を果たしているじゃないか。
その他にも、EPIC Recordsの25周年記念盤「The LEGEND」なんていうのもあったし（廃盤）。
せっかく自分自身が監修して発表するというのであれば、ファンがもっと喜ぶような作品を作って欲しかった。デジタルリマスタリングは必要だったかも知れないが、それが売りだというのであれば、いっそのこと「Moto Singles 1990-2004」として、カップリングも含めた形で発表してもらった方がよかった。その方が、絶対にファンも満足したはずだ。
大体、昨年リマスター盤を紙ジャケ仕様で発売したばかりなのに…。
正直言って、ディスク1の途中で飽きて、ディスク2に代えた。ひょっとしたらこの先、ディスク1を聴くことはないかも知れない。
それぐらいガッカリするような内容だった。大体にして、完全収録を謳っていながら「Christmas Time In Blue」が収録されていないのは何故なんだ。
この曲は、『岡村ちゃん大百科』で言うところの「Dog Days」みたいな扱いなのか。
古くからのファンは、こんな儲け優先みたいな作品なんて、誰も望んでない。契約が残っているから、というだけのプロダクツも、いらない。
本人には申し訳ないが、ふざけるな！と言いたい。
「ガラスのジェネレーション2006」という新たなプロダクトにまんまと釣られて買ったことをちょっとだけ後悔した。
ある意味マニア向け。
但し、佐野元春を最近聴いたという人の入門編としてはこれが推薦盤になるのだろうか…。
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EPIC YEARS THE SINGLES 1980-2004 佐野元春 Sony Music Direct 2006-07-12 |
斬新度：☆
レア度：☆
お買い得感：☆
マニア度：★★★☆
対するDVD。
こちらはEPIC在籍中のPV集と、テレビ出演時の模様その他オマケ的な映像（しかしながら、かなり貴重）が収録されている。
「EPICレコード在籍中に製作したクリップをすべて収録」との触れ込みではあったが、実際は選に漏れている曲がいくつかあって、こちらも完全版とは行かないようだ。個人的には、この「Young Bloods」のPVをNHKで観て、「何て陽気な唄なんだ！」とドップリはまるきっかけにもなっただけに、とても懐かしく、かつ歴史を辿るという意味でも貴重なアーカイブだと思う。
強いていうならば、テレビ出演の分については蛇足だったかも知れない。無理矢理「お得感」を出すため、押し込めたような感じがして…。この分は、1曲だけでいいので最新のライブパフォーマンスでも収録して欲しかった、かな。
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EPIC YEARS THE VIDEOS 1980-2004 佐野元春 Sony Music Direct 2006-07-12 |
斬新度：★☆
レア度：★★★☆
お買い得感：★★★☆
マニア度：★★★★☆