ワカサギ釣りに行きたいなぁ、と思う今日この頃。
このブログをご覧の方の中で、ワカサギを釣ったことのある人ってどれくらいいるんでしょう。
青森県内の湖沼では、ワカサギ釣りの最盛期を迎えたところも多くあるようです。
…と、まるでしょっちゅうワカサギ釣りに行っているような言いぶりですが、実はこれまで3度しか行ったことがないのです。ワハハ。
でも、自身初めてのワカサギ釣りでいきなり120匹を超える釣果を記録、当時は「チマチマ釣りの名人」と友人から言われていました。
ちょうど今頃だと、湖沼に30センチほどの氷が張った状態になっていますので、つるはしやスコップ、専用のドリルなどを用いて穴を開けます。

小さなリールのついた約30センチの専用竿に5?10本の針がついた仕掛けをセット、これに「紅さし」と呼ばれるウジ虫（！）をピンク色に着色した虫をエサとしてセット、小刻みに竿を揺らしてタナを探ります（この辺りは実は結構真鯛釣りと共通するところがあります）。最初のうちは、5?10本の針のどの部分にワカサギが掛かって来るかで、糸の垂らし具合が決まります。ちなみに、ワカサギが「紅さし」を食べてしまうということはほとんどありません。ですから、一度セットすればしばらくはそのままの仕掛けで釣ることが出来ます。
そして、ワカサギは群れで移動しているので、一度釣れ始めたポイントは暫くの間狙うことができます。
ワカサギ釣りは、魚との駆け引きのみならず寒さとの勝負でもあります。寒風吹き付ける中、いかに寒さをしのぎ、体力を温存するか。だから、一番いいのは前日夕方あたりからにドッと雪が降って、翌日は風が収まるといった気候が最良。
よく、ワカサギを釣ってその場でフライにして食べる、という光景をテレビなどで見かけますが、少なくとも僕が足を運んだ沼ではあんまり見かけませんでした。
寒さをしのぐために、コンビニから発熱式の酒（熱燗になるヤツ）を購入していったんですが、あっという間に冷酒になった、ということもありました。
ちなみに僕らがワカサギ釣りに行くのは、津軽半島にある某沼。某っていっても、地元じゃ結構有名なワカサギのポイントなんですけどね。
以前、たまにこのブログにコメントを残してくれる畏友T氏と二人でワカサギ釣りに行った時のこと。結構温かく、氷の薄いところも見受けられました。しかしながら西からの強風に苛まれ、釣果も伸びぬまま午前中で納竿。確か二人で30匹も釣れなかったんじゃないかな。
氷の張る沼の上を歩き、車の停めてあった場所へ移動中に僕は、T氏の自重によって沼の氷が割れ、彼がドボンと沼に落ちたことに気づかぬまま、一人で陸上へ。T氏は「のんべ！のんべ！」と必死になって僕を呼んだらしいのですが、強風が災いして僕の耳には全く届いていませんでした。
しばらくして、何とか自力で陸に這い上がったT氏が戻ってきました。
唇をブルブル震わせ、下半身ずぶ濡れで。
「呼んだのに何で気づかないんだよ！」とご立腹でしたが、僕は何が起きたのか全く把握することができず、「？？？？？？？」といった表情を浮かべるしかありませんでした。
寒さと怒りに震える彼を落ち着かせようと、車の中で暖を取りながら、事の真相を聞かされた時、恐ろしさのあまり背筋に悪寒が走りました。
一歩間違えていたら、彼は今頃「沼のヌシ」になっていた可能性もあったわけで…。
あの日以来、ワカサギ釣りには行っていません。
ワカサギ釣り用の竿も、どこに行ったのかわからなくなりました。
…って、結婚する前の話だったな、これ。
いつの話してるんだよ、俺。