月別アーカイブ: 2012年2月

インフルエンザ「感染」記

今年は厄年。
今年の目標は「耐」です。と声高に宣言した今年の元旦。
雪が多いのは致し方ないとして、2ヶ月続けて高熱にうなされるとは、しかも、インフルエンザにまで罹患するとはさすがに思ってもみなかった。
流行り物が嫌いではない、むしろ好きな方とはいえ、この流行には乗っかりたくなかったなぁ、というのが正直なところだ。

顛末はこうだ。

先週月曜日にグループ員の一人がインフルエンザの兆候を見せ始め、翌日インフルエンザ陽性の診断を受けて休暇に突入したのが発端だったのでは、という声もあったが、弘前・青森間を電車通勤するという立場上、不特定多数の人たちと1時間近く密室に近い車内に閉じ込められていることを鑑みても、いつ発症しても不思議ではなかった。

水曜日あたりから喉の痛みを覚えるようになり、法人向けの説明会が行われた木曜日午後には、既に咳が出始め、頭がボーッとするという自覚症状。関節も痛い。この頃からグループ員からインフルエンザを怪しむ声が出始めるが、何の脈絡もなく「違うよー。」とやんわり否定。
しかし帰宅し、体温を測定すると37.6度まで熱が上がっていた。
これはやられた!かも知れない…。

翌金曜日はマネージャーの休暇が既に決まっていて、僕も休むわけには行かない。騙し騙しでもいいから出勤しないと…と、普段ではあり得ない時間に就寝、翌朝の体温を36度台まで下げることに成功(?)、とはいえかなりギリギリの状態で何とか金曜日の仕事をこなした。

土曜日。
身体がだるい。が、体温は36度台と大したことではない(実はこの時、どうも体温の測定を誤ったようだ)。妻が出勤だったため、頼まれていたことをとりあえずこなして、文藝春秋を購入してきたあと、ひたすら惰眠、惰眠、惰眠…。食欲もそれほどあるわけでもないし、まずもってアルコールを身体に入れたいという気分になれないのだ。やっぱりこれはおかしいぞ…。

日曜日。
身体のだるさが依然として抜けないため、再度体温を測ると、今度は38度を軽く超えていた。もはや感覚が麻痺していたのだろうか、関節の痛みはまるで感じなかった。この時点でインフルエンザに罹患したことを確信。幸い休日診療を行っている医療機関が我が家から車で5分も掛からないところであることを知り、9時の診療開始15分前に病院に到着。

聞いたところでは、弘前総合保健センターは急患含め1時間以上の待ち時間を要するとか。とりわけインフルエンザを発症した患者も相当数いるらしく、個人的にはもし日曜日の休日診療を利用するのであれば、医師会の当番医に診てもらうことをお勧めしたい。

僕の順番は2番目であったが、結果は推して知るべし、だった。A型のインフルエンザだそうだ。
今日から5日間は出勤はもちろん、急を要する以外の外出を控えることなどの指導と、タミフルの処方を受けて帰宅。この時点で頭がガンガン痛み始めていた。

考えてみると、生まれてこの方何度インフルエンザに罹患したかわからないが、少なくとも四半世紀ぐらいはインフルエンザに罹患した記憶がない。実際この年になってインフルエンザに罹患してみると、何をどうすればよいのか、まるでわかっていないことに気付く。とりあえず処方されたタミフルを服用し、ただひたすら寝る。
熱は38度前後を行ったり来たりの繰り返し。イベント等で盛り上がっていた弘前市内、僕の楽しいはずの週末は、暗澹としたままこうやって過ぎていった。

月曜日。
37.3度まで熱は下がってきたが、頭痛が酷い。あまりに酷すぎて、何もする気が起きない。食事を口にするのも僅かだけ、ただ寝ていても腰が痛いし、寝返りを打つと今度は頭が痛い…と、一体どうしていいのやらワケがわからん!といった状態。

それでも、午前中ちょっとだけ楽になった時間を利用して、文藝春秋に掲載されていた芥川賞受賞作の「共喰い」を一気に読み終えたが、内容が内容だけに、かえって具合が悪くなったような気分になった。

布団の上を何度もごろごろしながら、頭痛と発熱との戦い。インフルエンザというのはこれほど苦しいものだったのか。
気力と体力がどんどん奪い取られていくような感覚。夕方になってようやく眠りについたようだが、目が覚めてもいっこうに頭痛だけは拭い去れなかった。

火曜日(今日)。
マスクを取った自分の顔を見て愕然とする。そういえば、金曜日の朝から一度も髭を剃っていない。白い物のだいぶ混じった無精髭。生気のない顔。自分の顔とは思えぬほど情けない顔だ。熱は平熱に戻ったが、頭だけはガンガン痛む。もう、これさえなければ何とかなりそうなのに!この頭の中に手を突っ込んで、痛みの根源を取り去ってしまいたい、そんな衝動にさえ駆られそうだ。
昼になり、遂に我慢の限界を超えた。もう無理。耐えられない。タミフルとは違う市販の頭痛薬、バの付く薬を一つだけ服用してみた。

3時間後。
それまでの痛みの根源はどこへやら、何事もなかったかのように、数日ぶりにスッと頭の回路が元に戻ったような感じだ。それはちょうど、奥羽線の除雪がようやく終わって平常運転に戻った時にも似た、安堵の感覚。

咄嗟に思い浮かんだこと。今しかない。
風呂場へ急行し、ボサボサになっていた頭、そして全身を洗い流し、綺麗に髭も剃り落とした。
暗澹としていた気分も少し晴れ、ようやくインフルエンザからの苦しみから解放されるかも知れない、そんな期待感を抱けるところまで気力は回復。

体重計に乗ってみると、予想通り結構体重が減っていた。65.3キロ。そりゃそうだ。ここ4日間ビールは飲んでないし、ご飯だってホント茶碗に僅かしか食べようと思わなかったのだから。
ただ、この体重の減は脂肪ではなく間違いなく筋肉そのものの減。だから筋力も相当落ちていることだろう。

残り2日間でこれをどうやって元に戻していこうかな、なんて考えるぐらいだから、気力もそれなりに回復し始めているということかな。

あ、頑張ってなんて言わないで下さいね。僕にこれ以上何を頑張ればいいんですか?って逆に問い詰めますからね(笑)。ということでこの調子だと今春は、いよいよ花粉症を本格的に発症すると見た。

iPod nano(1st) の交換手続終了

年も押し迫った昨年12月の暮れ、iPod nanoの交換プログラムに申込み、ほぼ休眠状態となっていたiPod nano(1st generation)をAppleに送った。

あれからほぼ6週間が経過した2月7日、Appleからメールがやってきた。

蒔苗 様

お客様の修理サービス依頼が完了しましたので、IPOD NANO を発送いたしました。お手元に届くまで 2 営業日お待ちください。

配達伝票番号:32xxxxxxxxxxxx

運送会社:ヤマト運輸株式会社

発送日:2012-02-06

*なお、運送会社の配送システムに配達伝票番号が反映されるまで少々お時間を要することがございます。

配送先住所:036xxxx 青森県弘前市xxxxxxxx 日本

元の製品のシリアル番号 : xxxxxxxxxxx

交換製品のシリアル番号:xxxxxxxxxxxx

今回の修理サービス依頼によって、お使いの製品のシリアル番号が変更となりましたので、こちらのメールを変更の記録として保管いただけるようお願いいたします。

修理 ID:xxxxxxxxxxx

お申し込みになった修理サービスの進捗状況については、「修理状況」サイトでご確認いただけます。

今後ともご支援、ご愛顧のほど、よろしくお願い申し上げます。
AppleCare チーム

シリアル番号が変更になった…ということは、やはり噂に聞くように1st generationのバッテリー交換ではなく、現行モデル(6th generation)そのものとの交換のようだ。
長年僕の走りを応援してくれた初代iPod nanoは没収され、現行モデルが代替品として送られてくるらしい。2日ということは、早くても到着は8日か…と思っていたら、何と7日に到着。やっぱりシルバーのiPod nano 8GB(第6世代)だった。

これで黒く輝いていたiPod nano(1st)とは完全にさようなら。今更だけど何か惜しい気もする。
チューインガムのような形をした白いiPod shuffle(512MB)を経て、初めて手にしたiPod nanoだったし、あの機種を手にしてから走るようになったことを考えても、愛着のある機種ではあったけれど、仕方がない。こうなると、諦めの境地というよりむしろ新しい機種と置き換わったことへの悦びの境地に切り替えるしかない。

今回交換対象となったiPod nanoは、バッテリー問題が「過熱」してから使用を手控えるようになり、2年以上前に八戸市に泊まりがけで出張した際、Nike+と連携させるために装着して外走りした時に使ったのが最後と記憶している。でも、それ以降もたまに充電するとちゃんと動いていたんだから、歴代のiPodの中では一番長持ちした機種だった。

…ふと思い出したことが一つ。
確かあのiPod nano、Apple Storeで販売されていた初期整備品モデルだった。なので、市販されている機種より若干安価で手に入れたんだ。

バッテリーこそ大分消耗していたが、保護シールは液晶はもとより裏表の本体、クリックホイールにも貼って、見た目はそれほどくたびれていなかった。でも、それを5年以上も使って、ここに来て新品の、しかも現行機種のモデル(少なくとも容量は8倍になった)と変わるって、何だかちょっと申し訳ない気分もしないわけでもない。

さて、新たにお供となる第6世代は、小型の筐体で最低限の機能しかないといいながらも、FMラジオは聴けるし、時計のアプリが充実しているし、しかもNike+とも連動しているという。
こうやってみると、初代iPod nanoとも、今使っているiPod  touchとはまた違った魅力がありますな…。

やっぱりまずは、腕時計にしてウォーキングかな。
…あれ?でもGPS時計を先に買っちゃったな。