「北海道マラソン」の反省をどう活かすか。

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昨年の自分より進化することを目標に掲げ、人生2度目となるフルマラソンの挑戦となった北海道マラソン。
32キロぐらいまでは、サブ3.5は無理だったにせよ、初めて走った弘前・白神アップルマラソンの時のタイムを上回ることもできるんじゃないか、というペースで走っていたのに、25キロ付近で足裏に水ぶくれができたことに気づき、33キロ付近でその痛みに耐えられなくなり、急に失速してしまった。

30キロの壁、35キロの壁なんて言葉を耳にするけど、ホントは壁なんてものは存在しない。壁を作っているのは自分自身。そちらの方に意識が向かないように走り続けていたのに、歯車が一つずれた途端、心身全ての歯車が完全に狂ってしまい、結果として壁というよりも、鍵のかかった開かずの扉の前に立たされたような感じだった。何のために僕は走っているのだろう。何が楽しくてこんなに苦しい思いをしなければならないのだろう。いっそのこと、ここでリタイアすればいいのだろうか。そんなことばかり考えていた。

<反省>
・切り餅7個、大福1個、バナナ1本。エネルギーは足りていたのかも知れないが、スタミナが足りなかった。…いや、そもそもフルマラソンを走りきるだけの身体ができあがっていなかった。
・そういえば昨年は上り坂を意識して練習していたのに、今年は平坦なコースを走る機会ばかりを増やしていた。
・ついでに言うならば、昨年の練習では25キロ、30キロ走(LSD)も挟んでいたのに、今年は20キロに満たない距離しか走っていなかった。
・走っている途中、熱中症を恐れ、やたらと水を被りすぎた。多分、巷で話題になった氷水を被らなくてもいいぐらい、水を被った。そして結果として、風邪をひいた。
・周囲を見る余裕が全くといっていいほどなかった。結果的に、ペースメーカーを見つけることすらできなかった。

…とにかく、中身重視で練習するつもりが、中身を軽視していた。付け刃だけでフルマラソンを完走できるほど、フルマラソンは甘いものではないということを改めて思い知らされた。

2週間後の9月21日、秋田県仙北市で「田沢湖マラソン」が行われる。
昨年は20キロにエントリーしたが、今年はフルにエントリーしている。人生3度目のフルマラソンだ。35キロ付近に立ちはだかる、車のエンジンが唸るほどのあの山を攻略できるかどうか、正直自信を失いつつある。

更には「田沢湖マラソン」から2週間後、「弘前・白神アップルマラソン」が待ち受ける。

反省するフリならば、猿でもできる。
今回の北海道マラソンで舐めさせられた辛酸をどのように払拭し、次に繋げていくか。
次回に向けて修正しなければならないと感じた点は次のとおり。

<課題>
・暑さ
→暑さ慣れするためにも、涼しい朝夕だけではなく暑い時間にもっと走るべき。
・ハンガーノック
→補食のタイミングをメモして持っていたはずなのに、今回まるで役に立たなかった。
・スタミナ切れ
→ハンガーノックにも繋がることだけど、足が痛かったとはいえ、33キロからしばらく歩行したのは猛省しなければならない。トータル的にみて、フルマラソンを走りきれる身体ではなかったということ。
・時間配分
→そもそも最初の5キロで28分も要したことで、焦りを覚えた。自分のペースというものをすっかり忘れて走っていた。
・シューズとソックスの相性
→これは軽視できない問題。走っていると足がむくむとは言え、シューズのサイズが大きすぎるのかも知れない。
・給水の失敗
→あれほど注意されたのに、シューズに水がかかりすぎた。おかげでソックスがシューズの中で泳ぎ、左足裏に水ぶくれができる羽目になった。
・気持ちの問題
→北海道マラソンは、僕にとって初めての公認レース。そして、サブ3.5を狙ったレースだった。でも、レースの失敗を恐れて勝負できなかった。暑さや人の数に臆病になりすぎて、フルマラソンを絶対に走りきるんだ、という気持ちが弱すぎた。で、結果的に失敗した。

昨年のタイムから4分51秒縮めれば、それで今年最大の目標はひとまず達成される。しかし、これから先の大会に向け、その4分51秒を縮めるだけの力量をどうやって身につけるか、これが喫緊の課題になりそうだ。

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