浜田省吾のライブには毎回心を揺さぶられる。
初遭遇は1999年、何と弘前での公演!その後2007年と2015年は青森公演。直近だと2023年の仙台公演を鑑賞している。
そして2026年。SHOGO HAMADA ON THE ROAD 2025-2026 “Under The BLUE SKY”〈The Second Period〉と銘打ったツアーの一環で青森公演を7月27日と28日の2日間にわたって行うという。実は先行予約を目論んだのだが、沖縄への夏旅を終えたばかりということ、平日開催だということもあって諦めた。しかし、地元での公演が近づくにつれて、無性に観たいという気持ちが昂り始めていた。
キャンセル分のリセールが直前に行われる情報だけは事前に得ていたので、思い切って開催直前の木曜日、リセールに申し込んでみた。
木曜日、金曜日と、昼休み時間にサイトをチェックしてみる。毎日お昼頃に情報が更新され、当選した場合はその旨が表示されるらしい。当選情報が入っていないか確認してみるが、そんな簡単に当選するはずもなく。
当然のことながら土日においても全く当選する気配はなく、公演当日の月曜日を迎えた。
さすがに公演当日の当選発表はないだろう、と昼休み時間に最後のサイトチェックをしてみると…。
思わず「えっ?」と声を上げてしまった。
何とそこには、燦然と光り輝く「当選・入金完了」の文字が躍っていたのだ。
開演時間から6時間を切ってからの大逆転劇だった。
さすがに慌てふためいたが、動揺を抑えつつ何食わぬ顔で仕事を済ませ、定時の17時を過ぎて職場を後にした。
心躍らせながら、会場のリンクステーションホール青森へと徒歩で向かう。逸る気持ちを抑えることができず、だいぶハイペースで会場に向かっていたようで、会場に到着する頃には背中に汗がかなり滲んでいた。
会場横に停車中のトレーラーを発見、思わずスマートフォンに収める。
周囲を見ると、背中に「50」と描かれたTシャツを着ている人がたくさんいる。
今回は「おひとり様観戦」ということで、脇目も振らず入場ゲートへ向かう。ここで初めて今日の席が判明するが、何せリセール当選だったので良席は期待できず、2階の最後方を覚悟していた。しかし、実際に発行された座席は、2階の後列であることは違いないが、思ったほどの最後方ではなく、端っこでもなかった。
どのぐらいリセールでチケットを入手した人がいたのかはわからないけれど、少なくとも僕の周り(列)には「おひとり様」が多かった気がする。ツアーは無事千秋楽を迎えたので、他サイトから見つけたセットリストを拝借。
- 第1部
1 光と影の季節
2 HELLO ROCK & ROLL CITY
3 きっと明日
4 勝利への道
5 悲しみは雪のように
6 片想い
7 あれから二人
8 もうひとつの土曜日
9 モノクロームの虹
10 愛の世代の前に
11 ON THE ROAD - 第2部
12 光の糸
13 悲しみ深すぎて
14 Champagne Night
15 ロマンスブルー
16 PAIN
17 ラストショー
18 I am a father
19 MONEY
20 J.BOY
21 とらわれの貧しい心で - アンコール
22 路地裏の少年
23 演奏旅行
24 家路
第1部と第2部の間に設けられた20分ほどのインターバルでは『The Moon Light Cats Radio Show』が流れ、「ギターケースの中の僕」「二人の夏」「恋の西武新宿線」「朝からごきげん」「Period of Blue 1990」が披露された。その時間ですら席を立つのが惜しく、僕はずっとスクリーンを凝視していた。
面白かったのは、事前に「聴きたい曲」アンケートを行ったところ、下位5曲のうち4曲が前回の調査と同じだったということで、「唄っていただかなくて結構」という楽曲を数曲披露したこと。
会場からは「えーっ!」と驚きの声が上がったが、正直これまで聴いたことがない曲だったので、逆に僕には斬新だった。次回のランキングの動きが気になるところだ。
結局、噂に聞いていた「紫陽花のうた」は演奏されなかった。「星の指輪」も演奏しなかった。これらは2日目に演奏したらしい。彼の楽曲はもはや定番揃いだが、自分で「聴きたいなあ」と思った曲はほぼ演奏してくれた感じだった。
もっとも、そもそも足を運ぼうと思っていなかったので予習時間はほとんどなかった。それでもこうやって心の底から楽しむことができるのは、長年のキャリアによって培われた安定感とメンバーのレベルの高さによるものだろう。70代半ばとは思えない圧倒的声量に心を揺さぶられる。
前回は幾度となく涙しながら公演を楽しんだが、今回は当日にチケット当選が判明するという奇跡に心が浮ついてしまい、一挙手一投足を目に焼き付けることで精一杯だった。
客層は圧倒的に50~60代が多かったが、親世代に連れられてやってきた20代以下の若い世代も会場に足を運んでいたことが、彼が幅広い世代を惹き付ける魅力の証左だと思った。
18時に始まった公演は、約20分のインターバルを挟み21時10分頃に幕を下ろした。
会場の外に出た後もほとぼりが冷めない。帰りの電車内では、イヤフォンの向こうから彼の楽曲が流れてくる。静かに目を閉じてじっくり余韻に浸る。良質のライブによってもたらされたひと時の安らぎと心のゆとりが、自分にとってどれだけ力になったことか!行けて良かった!行って良かった!最高だったよ!(…と、心の中で叫んでみる。)
この先何度、彼のライブを堪能できるのか、そして、次回はいつ青森で観ることができるのかはわからないけれど、またその機会が必ずやってきますように。




