何か、試合後のインタビュー(特に伊調姉妹)が妙に感動的だった女子レスリングの話題にも触れたいところですが、敢えてこの話題をぶつけてみようか、と。
今日は、相当私見が織り込まれています。異論反論大歓迎。というわけで今日のテーマは「麺」。
麺に関して言えば、この味にはこの麺、といったいわば定番(定義)が存在するような気がします。最も典型的なのは、博多長浜ラーメンに見る、「とんこつ=激細直麺」。いわば、そうめんにも近いあの細さ、しかも、芯の残った「アルデンテ」の状態がとんこつに合う、というもの。でも、私個人的には、あの麺はそんなに好きではありません。普通の太さの麺で十分だと思っています。ただ、あの麺を普通の醤油ラーメンで食することができるかと考えると、うーん…。では、味噌ラーメンでは?と考えると、…。つまり、あの麺だからこそ「とんこつ」に合う、といってもいいでしょう。「とんこつ」ほどではないにせよ、味噌ラーメンには太麺、というのも定番でしょうか。札幌の味噌ラーメンは、軒並み太麺です。だから、味噌ラーメンを注文して細麺が出てきたときは、「あ、何か邪道だなぁ」なんて思ってしまう人もいるのではないでしょうか。
どの辺まで流通しているのかは不明なのですが、私が個人的に好きなのは、ちりちりした細麺。ウェーブというよりは、むしろ何度も折り曲げられたとも言えそうなこの細麺は、サカナ系のスープと合うと私個人的に思っております。これ、どうやらうちらの地域以外ではあまり見かけないらしいですが、真偽の程は定かでありません。ちなみに私が好んで行く食堂では、深いどんぶりに、このちりちり細麺が隠れるくらいスープがたっぷり入ったラーメンを食することができます。いかにも「中華そば」って感じが、私は大好きです。東京近郊では、この麺を利用して「津軽ラーメン」として店を構えているところがある、という話を以前聞いたことがあるのですが、その後どうなったんだろう。
スープと一緒で麺も好み。ウェーブのかかった太麺が好きな人もいれば、真っ直ぐな細麺が好きな人もいるだろうし、私みたいにちりちりした細麺が好きな人もいるわけで。
ところで、先月東京に出張した際、初めて「刀削麺」を食べる機会がありました。激辛系のスープに飛び込んだ、太さバラバラの短い麺。うちの妹は「何かきしめん食べてるみたいで、あまり得意じゃない(ちなみにうちの妹はきしめんの食感が苦手らしい)」、ということでしたが、個人的には及第点。きしめんというのは的を射た感想だと思うのですが、それ以外にも何となく厚めの餃子の皮っぽい感じもして、好き嫌いが分かれると思います。
一方で最近は、いろんなものを練り込んだ「変わり麺」を見かけるようにもなりました。
スーパーの店頭で見かけたのは、わかめを練り込んだ緑色の麺。これは、ざる中華用に販売されていました。味は普通の麺と変わらず、でした。
実際「ラーメン屋」で食べたのは、ごまを練り込んだ麺でした。強烈だったのは、これが担々麺だったこと。麺もごま、スープベースもごま。確かに健康にはいいのかも知れませんが、しばらく胸やけしていました。これじゃ、健康以前の問題じゃないかと…(苦笑)。
更に最近見かけたのが、「烏龍茶麺」。「烏龍麺」ではなく、「烏龍茶麺」です。どうやら県内の製麺所が作り出したものらしく、試験的に市内の中華料理店数店舗に出荷しているようです。先般、食する機会にも恵まれました。烏龍茶の成分が麺に織り込まれているとのことで、当然麺は黒っぽい茶褐色で、見た感じは糸こんにゃくのよう。冷やし中華のような感じで食べたのですが、烏龍茶の風味はほとんどなく、食感としては、ラーメンというより何か柔らかい冷麺みたいな感じ。見てみるとほとんどの店では「冷麺風」や「冷やし中華」としてこの麺を扱っているようです。見た目のインパクトが強いため、いわゆるラーメン用の麺、というイメージからはちょっとかけ離れているような気もします。
元来、そういう取扱いを想定して作り出した麺なのかも知れませんが、白濁としたとんこつスープに加えると、結構見栄えがよさそうな気もします。イメージとしてはちょうど、白い皿にイカスミのパスタが乗っかっているといった感じ。どこかの店に売り込んでみようかな(笑)。
いろいろ今日も好き勝手なことを綴ってみましたが、総じてみると、スープが麺を選ぶのか、麺がスープを選ぶのかで、味は全く変わる、といったところでしょうか。何だかとても締まりのない終わり方ですが、今日はこの辺で…。
Monthly Archives: 8月 2004
深紅の旗は津軽海峡を越えた…
最近、オリンピックを中心にスポーツの話題ばかりですが、お許しあれ。これでも、いろいろ考えてます。
さて、駒大苫小牧の優勝で幕を閉じた夏の全国高校野球選手権。まさに歴史に残る大会となりました。当県から勝ち進んだ高校(=卓球・福原愛の在籍校)は開会式直後の第一試合で、名門・天理(奈良)と延長戦までもつれた挙げ句敗れたため、この時点で興味は半分以下に薄れてしまいました。その後、野球部員は愛ちゃんの応援をする姿がテレビに映し出されていましたが…。ま、正直どこが優勝してもいいかな、と。
恐らく、駒大苫小牧の優勝を予想していた人って皆無じゃないですかね?今だからこそ優勝すると思っていた、とは言えても、本人たちだって優勝できるなんて考えていなかったんじゃないかと思います。大体、4度目の甲子園出場とはいえ、これまで未勝利だったわけですから。
ただ、伏線はありました。日大三、横浜と、並みいる強豪を次々と倒し勝ち上がって来た時点で、こりゃひょっとして…と胸騒ぎを覚えた人はいたはず。いや、僕は何となくそういう胸騒ぎがしていました。
昨日の決勝も、見応えある熱戦でした。史上初の連覇を狙う済美(愛媛)。劣勢が伝えられる中、2回終了時で1-5。ああ、やっぱりこんなもんだよね。こりゃ大差がつくなぁと思って見ていました。ところが、駒大苫小牧はあれよあれよの間に追いつき、4回には逆転、5回にまた追いつかれ、6回には済美が本塁打で突き放したと思いきや、その裏にはお返しとばかりに本塁打で追いつき…と、経過を振り返っているだけで目が離せなかった試合だった、というのがおわかりいただけるんではないかと思います。
結果的には、7回に突き放した駒大苫小牧がそのまま逃げ切り、悲願の優勝旗を手にしました。
よく言われるのですが、北海道、東北勢はこれまで甲子園での優勝経験がありませんでした。今回も、ダルビッシュ投手擁する東北(宮城)が優勝候補の一角とされ、いよいよ「白河越え」(福島県白河市、ここにあった関所を越えて北へ進むこと)か?と囁かれましたが、試合というより天気に敗れ、結局白河越えならず。
で、今回の駒大苫小牧の優勝で白河越え、といきたいところですが、残念ながら空路で津軽海峡を越えると思われるため、本当の意味での白河越えは未だ果たされず、といった気がします。
このチームの誇るべきところは、越県による野球留学がさかんな今日にあって、ベンチ入りした選手は全員道内出身だということ。北日本のチームは、冬になると雪に閉ざされてまともな練習ができなかったため、これまでも「出ることに意義がある」という風に見受けられていましたが、昨今の東北勢の活躍は、関西圏や関東圏からの野球留学によってもたらされたものといっても過言ではありません。そんな中で、生粋の道産子がもたらした優勝は、本当に素晴らしいことだと思います。
今回の優勝をフロックと見る節もあります。でも、北日本のチームは確実に地力をつけている、そんな気がしました。ちなみに、優勝経験がないのは東北6県、北陸4県、山陰2県と、山梨、滋賀、長崎、宮崎の16県だそうです。余計なお世話だ。
台風の目
久しぶりに朝の通勤電車で席に座りました。普段は、青森到着時の乗降口の混雑がイヤで、空いている席があっても座ることはなく、乗降ドアのすぐそばに立っているのですが、今日は立っていることに耐えられませんでした。電車が動き出すとともに睡魔に襲われ、結局青森駅に着く直前まで爆睡していました。
この睡魔の原因は、オリンピックではなく台風15号。弘前では2時頃から雨風が強くなり始め、気圧の急激な変化からか、耳が痛くなり、3時から5時頃にかけて突風が吹き荒れました。吹きざらしの我が家の屋根が突風でバタンバタンと煽られる音で何度も目が覚め、ようやく眠りにつきそうだ、という4時頃には、今度は局地的とも言える大雨に見舞われ、屋根や窓を叩きつける音でまた目が覚め、結局うとうとしながら6時に起床…。
嗚呼。93年の台風19号の記憶が蘇ってきます。
電車到着後の8時頃の青森市中心部、猛スピードで駆け抜けていく雲の切れ間から、青空が顔を覗かせていました…。日差しが眩しかった。で、ふと思った。これって、台風の目の中なのか?んなわけないか…。
ちなみにこの時点で、台風の中心は青森市の東北東約40キロにあったそうな。9時現在の時点で、台風の中心は青森市の北東70キロにあるという話だったので、どうやら僕が出勤していた時間帯、ちょうど台風の目から抜けるかそれくらいの中を歩いていたようです。どうも進路を見てみると、青森市が台風の目の中にあったというのも、まんざらウソではない様子。まさに直撃だったようで。
天気予報や概況をちゃんと見ないで出勤したため、私はこの時点で、てっきり台風は過ぎ去ったものだと思っていたのですが、その後再び風雨が強くなり、先ほどまで弱雨混じりの突風が吹き荒れていました。現在は、小雨が降っているものの空が徐々に明るくなっており、風もほぼなくなりましたが。台風は中心から南東側が要注意、と理科の授業で習ったような記憶があるのですが、今回は北東側が強かったような、そんな気がします。ちなみに、台風16号、17号が相次いで発生したようですが、勢力を強めながら、今回に近いルートを辿る可能性あり。こちらも要注意と思われます。
余談ですがうちの妹は幼少の頃、台風が近づく空にぽっかりと空いた雲の切れ間を指さし「ほら、あそこに台風の目あるじゃん!見えるべ? 見えねぇの?目、ほら、あそこ!!!」と私に騙され、それを信じ切ったことを、一生忘れないそうです…。
200勝投手・工藤公康に最大級の賛辞を
凄いですねぇ巨人・工藤公康。41歳にして200勝達成ですよ。40代での200勝到達は史上初、もちろん最年長記録更新だそうです。もう、昨日はその決定的瞬間を見たくて見たくて、女子ソフト敗戦と同時に、有無も言わさず巨人戦へチャンネルチェンジ。
一時ヤクルトに突き放されかけたものの、工藤自身プロ入り初となる本塁打で逆転するという、まさに昨日は「公康デー」。
巨人といえば、最近は渡辺オーナーの強引とも取れる一リーグ制推進や、明大・一場に対する不祥事(もっとも、あれは氷山の一角だと思いますが)、ファン離れによる視聴率の低迷など、暗い話題ばかりが続いていました。そんな中での工藤公康の200勝達成は、巨人にとって本当に明るい話題だったと思いますし、一見老獪とも思える昨日の彼のピッチングは、観ている一人として震え上がりそうなくらい見事だったと思います。
西武時代は「遊び人」として鳴らしてた工藤のことですので、野球選手としては短命だろうと思っていましたが、ダイエーに移籍して以降も着実に勝ち星を重ねたのは、夫人や家族の支えがあったからなんだとか。
思えば、私が初めて巨人戦を観戦したとき、マウンドに立っていたのは工藤でした。その時、彼は敗戦投手となり、ああ工藤もぼちぼち潮時かなぁ、と思っていましたが、あれから早4年の年月が経ち、昨日のマウンドでようやく200勝達成。
しかも凄いのは、完投で200勝達成というお膳立て。9回、池谷ピッチングコーチがマウンドに駆け寄りましたが、彼は一向に臆する気配も見せず、ベンチも完投を指示。この時ばかりは、堀内監督に拍手を送りたくなりました。
ヒーローインタビューはもちろん工藤。若干目を潤ませながら、「優勝します。絶対優勝します!」と言い切りました。現実はなかなか厳しいものがありそうですが、個人プレーではなく、チームプレーに徹しようという工藤の姿勢に、彼ならまた何かやってくれそうな、そんな予感さえ漂う昨日の巨人戦でした。200勝達成を、自分のバットで、それもプロ入り初の本塁打で決めるというあたりが、何だかとても工藤らしい。
オリンピックの影に隠れて達成された偉業に、心から拍手を。
おめでとうオッサン。まだまだ行けるぞ。
THE SUN / 佐野元春
THE SUN (初回生産限定盤)
佐野元春 and The HOBO KING BAND by G-Tools1. 月夜を往け
2. 最後の1ピース
3. 恵みの雨
4. 希望
5. 地図のない旅
6. 観覧車の夜
7. 恋しいわが家
8. 君の魂 大事な魂
9. 明日を生きよう
10. レイナ
11. 遠い声
12. DIG
13. 国のための準備
14. 太陽
(初回限定盤は、レコーディング風景が収められたDVDとの2枚組)