公務員の、公務員による公務員のための…


最近、地方公務員向けの書籍をやたら目にするようになった。

かつてであれば、公僕として、公共の福祉の実現のために何をすべきか、そのためにどういった心構えを持つべきか、その裏付けとなる法律は何か、といった内容を、きわめて堅苦しく記述した参考書のような書籍が「ぎょう○い」等から出版されていた。

役人の端くれみたいな僕が言うのもおかしな話かもしれないが、公務員といえば、少し(いや、かなり)民間の感覚とズレていたところがあるし、公務員独特の価値観を持ちながら、職場内の繋がりだけで完結してしまう人も多い。

実際、役所を退職された典型的な「ザ・公務員」のような人が民間人となった途端、とんでもないクレーマーになったという話とか、家でも外でも行き場を失ってしまったという話、さらにはかつての「ザ・公務員」同士の繋がりしか持たなかった故に、頼る人に困った挙句、先輩風を吹かせながら現職をアテにしてくる人もいる、ということを時々人づてに耳にする。

人それぞれ人生いろいろなので、それが全て悪いこととは思わないけれど、逆にそういう「ザ・公務員」のような人から「あいつはちょっと変だ」「あの人は何を考えているのかわからない」「公務員らしくない」と思われるぐらいが、世間一般からすれば実はちょうどいいのではないだろうか。

僕ならば、公務員という枠にとらわれることなく、いろんな職種、分野で頑張っている人たちと繋がりを持ちながら自己研鑽に努める方が、職業としての公務員の幅がとても広がると思うし、何よりもそういう関係性を構築することが、今後の自分自身にとって間違いなく財産になるはずだと確信している。

SNSの発達により、最近はいろんな自治体の公務員同士がそれぞれに繋がりを持っている。「東北まちづくりオフサイトミーティング」もその一つだろう。そして、全国各地に「ぶっ飛んだ」公務員がいることも知っている。

これから公務員を目指す人たちが、ひょっとしたら面接試験で聞かれることがあるかも知れない「公務員としてのあるべき姿」を追求するならば、日本国憲法にも規定されているとおり、そもそも公務員たるや「国民全体の奉仕者」でなければならない。

しかし、その枠組みだけに収まることは、公務員たる自分の経験の機会を逸し、もしかしたら視野をどんどん狭めることにもなりかねない、ということだけは断言しておきたい。

そんな中にあって、ここ数年で数多く出版されている(地方)公務員向けの書籍は、OBや元職はもとより、現役公務員が執筆したものも多数ある。「全体の奉仕者」という姿勢を忘れることなく、職場内外での関係をどう構築していくべきかといったマニュアル的な内容であったり、地域のために奔走する、「ザ・公務員」の枠組みとは対極的な、いわばちょっと「はみ出した」最近の公務員像が描かれているように思われる。中には自虐的な内容もあるが…。

数冊手に取って読んでみたが、「うんうん!わかる。わかる!」と納得できるようなものもあれば、「いやいや…そこに触れちゃダメでしょう」という内容までさまざま。

読み手の受け取り方一つで評価は全然違うと思うので、それぞれの内容に関する書評は避けるとして、今、手許に置いてある書籍を幾つか、短評を添えて紹介してみようと思う。

過激なタイトルとは違って、中身はいたって真面目なもの。入庁から辿ってきた道のりが似ていて勝手に共感していたが、ようやくお会いできた筆者の円城寺さん、ホントに素敵な方でした。

財政を知らない僕にとっては目から鱗の内容。SIM2030は一度経験済なので、作成に至った背景が垣間見えて面白かった。

「悪魔の…」と謳っている以上、相当毒づいた内容かと思いきや、意外とそうでもなかった。

地方公務員が本当に凄いと思う地方公務員を選定する、地方公務員アワードで選ばれた、型にはまらない公務員、言い方を変えるなら「公務員らしくないように見える(けれどホントは凄い)公務員」を取り上げている書籍。

ちなみに皆さん、「公務員らしさ」って何なんでしょうね。皆さんが思い描く公務員像って、どんな感じなんでしょう?

「公務員って羨ましいよねー」と言われたことが何度もあるけれど、40代半ばを過ぎてもなお経験したことのない業務を与えられる大変さ、わかりますか。転職せずとも全く異なるジャンルの仕事をすることがあるといえばいいんですかね。…なかなか理解してもらえないだろうけど。

「公務員のクセに」と言われることはしょっちゅうだけれど、一人の人間として、同じ空気を吸って同じ太陽を浴びることすら許されないのかな。太陽は平等に世の中を照らしているはずなのに。

世の中に色んな人がいるように、公務員にも色んな人がいる。

その中にあって自分も何か取り組んでみようと思ったら、ブレない信念と覚悟が相当必要だと思う。だから、中途半端な気持ちで何かやってみよう、模倣してみようなんてことは絶対に考えない方がいい。結局自分自身の中からブレが生じ、収拾がつかなくなる可能性があります。

かくいう自分も幾度かそういうことをおぼろげに考えたことがあったけれど、結局何もできなかったし、手を付けることができなかった。

しかし気がついたら、中身はともかく、このブログをかれこれ15年以上続けており、何とこの度、これまでの投稿が書籍化される…ワケがない!


5度目の「ふるさとがえり」は、歴史ある映画館で。 #ふるさとがえり


JR大館駅から程近いところに、60年以上の歴史を持つ「御成座」という映画館がある。複合型の映画館が大勢を占める中、東北地方で唯一となる単立の映画館として、今も残っているとのこと。

ここを会場に、映画「ふるさとがえり」の上映会が開催されること、脚本を担当された栗山宗大さんを招いてのトークショーが開催されるということで、台風10号の進路を気にしながら、休暇を頂いて大館市に足を運んだ。

全国でも数少ない「有人の踏切」として知られていた旧小坂鉄道の御成町踏切も目と鼻の先にあった。

今は廃線となって道路から線路が外され、踏切の構造物だけがまだひっそりと残っている。(実はこういう鉄道の遺構を見かけると、かなり心がときめいてしまう。)

強い雨が時折降っていたが、上映前に廃線の跡を少しだけ散策してから、会場に向かった。

会場に向かう前に、踏切跡の目の前にある「わっぱビルヂング」にて、関係者の皆さんそして久しぶりの再会となった同志の皆さんとご挨拶を済ませた。

その後、上映会の開催される御成座へ移動。この日は3度の上映を予定していて、2回目の上映が終わったあと、3回目の上映の前に実行委員会のSさんと栗山さんが登壇、トークショーが開催された。

自分でも密かな夢とか目標とかを朧気に抱いているけれど、結局それが叶っていないのは、痛みとか苦しみとかを伴っていないからなのかな、とか思いながら、栗山さんのこの言葉にハッとさせられた。

“5度目の「ふるさとがえり」は、歴史ある映画館で。 #ふるさとがえり” の続きを読む


過去最悪だった夏季休暇のこと


大型で強い勢力の台風10号が日本に接近している。このままの進路を辿ると、西日本を縦断することは避けられない模様。

甲子園球場で行われている夏の全国高校野球は、15日の試合をすべて順延とすることを決定。JR西日本も、15日は山陽新幹線の大阪~小倉間の運転を見合わせる「計画運休」を発表し、お盆に合わせて帰省している人たちのUターンラッシュに大きな影響を及ぼすことになりそうだ。

毎年多かれ少なかれ台風は日本に必ずやってくる。ただ、今年は出足が鈍かった。海水温や風、その他の要因も重なり、台風の発生数が極端に少なかった。
それが8月に入ると、堰を切ったように一気に台風が発生した。

この先だってどうなるかは実際わからないし、9~10月にかけても台風がボコボコ発生するかも知れない。

私事だが例年、夏に沖縄本島を訪問するのが恒例行事となっているが、以前は9月中旬以降に訪れることが多かった。
理由は簡単、その時期になると台風のリスクがあるため、旅行代金がガクンと下がるからだ。

沖縄への旅行は料金体系が大きく分かれていて、AからG、下手をするとLぐらいまで細かく分けられているところもある。とりわけ今のこの時期は、夏休みということもあって相当料金が高くなる。

ここ最近は7月初旬、学校が夏休みに入る前に訪問する機会が圧倒的に増えているが、いざ足を運んでみると学校を休んで訪れている子供連れや、外国人観光客の姿も非常に多いので、季節を問わず年がら年中賑わっているのが沖縄だといってもいいだろう。今年は仕事の関係もあって7月の訪問を諦めたため、「お、遂に沖縄行きをやめたんだね」と思っている友人知人もいるらしい。

ちなみに最近は7月の台風でも沖縄地方を直撃あるいは接近するケースが多く、実際沖縄を訪問している時に台風がかすめていったことが幾度もある。更に、7月上旬は梅雨の終末期で、梅雨前線の影響を受けることもあり得る。昨年はちょうど梅雨明け直後の沖縄を訪問することとなったが、同時期に西日本で特別警報が発表され、各地で甚大な被害が発生した。

絶対安全だと言い切れる時期は冬、ということになるだろうか…。

“過去最悪だった夏季休暇のこと” の続きを読む